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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■東京の空の下A/舞台『シティボーイズ・ミックスpresents/NOTA 恙無き限界ワルツ』
 けど、じゃあ、今回のこの公演、成功だったかというとそうでもないのだ。ハッキリ言って、ここ十年の中では最もレベルが低かった。やはり脚本家、演出家が若手に代わったせいだろう、どうにもシティボーイズのキャラクターを生かしきれていないのである。
 ともかくねえ、シティボーイズの舞台が面白いのは、どのスケッチも何らかの狂気に彩られてるからなんでね、『笑う犬』レベルのギャグやったってさ、そりゃ『テレビでやればいいじゃん』ってことになっちゃうのよ。

 実際、面白かったと言えるスケッチは二つだけ。
 一つは映像(スケッチじゃないじゃん)。
 楽しげに山へピクニックに出かけた一同。ところがなぜか斉木さんだけが一人山道に取り残される。慌てふためいて道なき道をさ迷い、ほかのみんなを探しまわる斉木さん。
 途中、崖道でフラついて、お握り入りのバスケットが崖下へと転がり落ちて行く。ここをスローモーションで撮影しているのは、もちろん『戦艦ポチョムキン』のパロ(^o^)。
 夜。きたろうさんの家の玄関のベルが鳴らされる。ドアを開けると、そこに立っていたのは泥だらけの斉木さん。
 斉木さん、驚愕しバツの悪そうなきたろうさんの前で泥だらけのバスケットを開き、泥まみれのお握りを差し出して無表情で一言。「さあ、食べよう」。
 震える手で泥にぎりを口に持っていくきたろうさんの額に汗が……。
 どうしてみんなが斉木さんを置き去りにしたのかは謎だが、斉木さんの無表情は怖いよ。こういうところはハーポ・マルクスの狂気に通じるところがあるね。

 もう一つは「首の皮一枚ショー」。
 斉木さんの司会で、世間の「首の皮一枚さんたち」を集めてのど自慢をやらせる。やらせてる場合か(^_^;)。
 大竹・きたろうのリストラ男二人による「地上の星」とかね。
 でも最高だったのは、クリフハンガーYOUさんを助けに現れた、中村有志ASIMO。間にあわね〜って(^_^;)。

 冗談抜きで、今年、中村有志さんがいらっしゃらなかったら、いったいどうなってたことか。やっぱりシティボーイズには中村有志さんにいとうせいこうさんがいてこそ(そして演出は三木聡さん)、映えるのである。


 さて、このあといよいよ当「f.a.d. agency」の、というより「無責任賛歌」の第1回オフ会となるのだが、そのいきさつはトップページからの別コンテンツをご参照頂きたい。これだけで確実に規定枚数オーバーしちゃうからね。

05月03日(土)
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