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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■オタクアミーゴス in 九州 V(ファイブ)A/『羊のうた』7巻(完結/冬目景)ほか
不況のせいか、料理自体は美味いのだが、コースを頼んでるはずなのに、やや分量をケチっている感じである。私のいたテーブルは武内さんが見事に鍋奉行となってくれたおかげで、ゆっくりと体を温めるように食べられたのだが、しげのところはやっぱり具をいきなり全部ぶちこんでサッサと食いつくしてしまっていてたので、ZUBATさんから「アンタ、間違ってるよ」と突っ込まれていた。
酒を飲んだわけでもないのに、私も気が大きくなって、よしひと嬢や愛普羅さん、アンジェさんを前に、いつのまにかSF・アニメ談義を吹っかけていた。
エラソウに「SFの浸透と拡散」なんてことを喋っていたのだが、考えてみたら私の真後ろは岡田斗司夫さんなのである。まさに釈迦を前に説法をしているようなもので、冷や汗ものであった。
よしひと嬢、「見たい映画もたくさんあるんですけど、見る時間がない」と愚痴る。「黒澤明と岡本喜八くらいは追いかけたいんですけど」。
思い返せば、その昔、黒澤明の『隠し砦の三悪人』『蜘蛛巣城』によしひと嬢を誘ったのは私であった。「押井守を私に見せたのも有久さんですよ。洗脳されてますね」と言うが、これを面白がってくれそうだなあ、と見当のつく人にしか、私は本も映画も奨めたりしないのだ。素質があった、ということで自信を持ってほしいんだけれど。
アミーゴスのお三方に私は背中を向ける格好で座っていたので、詳しい話はチラチラとしか聞こえてこなかったのだが、唐沢さんがエロさんにかけられている優しい言葉を聞いていると(例によって具体的なことは書けませんが)、唐沢さんは後年のプロデューサーとしての江戸川乱歩を目指しているのではないか、という気がしてくる。あるいは、自然主義に対する漱石山房であるか。
唐沢さん自身は孤高の人であろうと思うし、また、孤高であらねばならぬと考えているとも思う。しかし、それは社会と隔絶した思想、人生を持ちたいと考えているわけでは決してない。
乱歩が育てた戦後派の推理作家たちが、一人の「芭蕉」を生み出すための土壌となっていたように、また、漱石山房から輩出した人材が、文学者に留まらず既存の文学・科学・芸術に対するカウンターカルチャーを作り出していったように、唐沢さんは自らを裏モノ文化の礎となるべく、自身の方針を定めていらっしゃるのではなかろうか。漱石も乱歩も孤高ではあったが、そのもとに数多くの人材は集まった。
東京では唐沢さんの跡継は鶴岡法斎さんということになる。福岡では、いや、九州ではそれがエロの冒険者さんということだし、もちろん唐沢さんもエロさんに期待をかけていらっしゃる。つまりエロさんは、漱石における芥川、乱歩における清張たらねばならないわけなんだが、一つだけ、どうしてもこれだけはクリアしなきゃならないんじゃないか、という問題があるのだ。
エロさん、これからもずっとそのハンドルネームなんですか(^_^;)。
岡田さんはやや早めにご退出、その後10時を回って全体も散会。
2次会に行くかどうかをしげとよしひと嬢に聞いてみたが、しげの顔、既に人間のものではない(^_^;)。返事も「好きにしたら」ともう脊髄反射である。睡眠が命のしげが考えてみたら、もう35時間ほど、起きたままなのである。よしひと嬢も明日は仕事というので、ここで引けることにする。幸い、地下鉄もバスもまだ走っている。
帰宅した途端に、しげは爆睡。
明日のことを考えると、よしひと嬢にも休んでもらわなければならないのだが、つい、『ジャングルはいつもハレのちグゥデラックス』だの、『ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け』の一部だのを見せてしまう。
まあ、うら若き乙女を洗脳することくらい楽しいことはないし(^o^)。
ここから2月24日の日記。
オタアミにかかりっきりだったので、昨日は日曜の番組を何一つ見ていないのだが、『新婚さんいらっしゃい』に、ナベシンことワタナベシンイチ監督が出演したそうなのである。
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02月24日(月)
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