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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■タクシー慕情……演歌だね/DVD『銀座カンカン娘』/『総特集 江口寿史』
今日は某所に出張だったのだが、拾ったタクシーの運転手さん、全然地理に不案内で、道を間違えること二度、三度。
これが不思議なことに、予め地図を見て道を確認しているのに、「左」に曲がるべきところを「右」と勘違いしているのである。
アレだね、「左、左、左、左」と心の中でずっと反芻してるときに、ついふと「もし間違って『右』って覚えちゃったらどうしよう」と考えちゃうと「右、右、右、右」と暗示かけられちゃうってそんな感じの人だったのである。
女性の方で、その白石冬美みたいな甲高い声で思い出したんだけど、前にもこの人のタクシーに乗ったことあったわ。確か、そのときもお喋りに夢中になっちゃって、道の曲がりどころを間違えそうになってたような。
おかげで、20分で着く目的地に、ちょうど2倍の40分かけて到着。当然、遅刻しちゃったんだけれど、なんとその方、「遅れたんで、お金はいりません」と言い出した。
……いや、今までにも地理不案内なタクシーに乗ったことは何度もある。
で、当然メーターはバカ高くなるのだが、さて、その場合、運ちゃんはどういう対応をするか。
@ そのままの値段を請求する。
A 少し割り引いて請求する。
ほぼこの二つのパターンで、私の経験則で言えばその割合は五分と五分。結構セコイ運ちゃんは多いのである。
それが「タダでいい」なんて人に出会ったのは初めてである。
こうなると私も逆に一定の料金は受け取ってもらいたい。
「ここまで2千円はかかるでしょう。せめてそれくらいは……」
「いえ、受け取れません。そんなことしたら私が会社から叱られます」
「せめて千円」
「受け取れません。謝らないといけないのは私です。お仕事に遅れてご迷惑をかけたんですから。もし先方に苦情を言われたら、タクシーのせいにしてください。なんなら、私が一緒に謝りに行ってもいいです」
……私がウソ書いてると思ってる人もいるでしょ。
いやね、私だってね、自分でこんなヤリトリしてたってことが信じられないのよ。……白日夢? ドラマの脚本でこんなヤリトリ書いたら、絶対「リアリティがない」ってボツくらっちゃうよ(^_^;)。
ここまで言われたらもう、タダ乗りを納得するしかない。遅れたけど先方は怒らなかったよ、九州交通さん、ありがとう。
仕事は午前中で片付いたので、午後は出勤扱いになっちゃいるけど実質的には自由の身である。だもんで、帰りはしげに出張先まで迎えに来てもらって、食事にでも行こうということに。
途端にしげが「カラオケ行きたい!」と言い出す。平日の昼間にゆっくりできる機会なんて滅多にないから、ノっているのである。
半道橋のシダックスで3時間歌いっぱなし。4、5人だと3時間も苦痛じゃないんだが、二人だとなあ。
ハイパージョイ、久しぶりに見てみると、中身が結構更新されていて、『ボピー・ざ・ぱフォーマー』なんてのまで入っている。あんな意味不明の歌を歌って喜ぶやつがいるのか。それは私だ(^o^)。あだーまのなが、ぷーわぷかり♪
しかし何が嬉しいって、ついについに、『コメットさん☆』がオープニング・エンディングともに入ったことである! み〜らくる〜、あいじゃすと、せい、えとわ〜る♪
……どこが苦痛なんだ(^_^;)。
DVD『新東宝映画傑作選 銀座カンカン娘』。
確か映画そのものについては以前解説したと思う。わざわざDVDで買ってまで欲しいってのは、ひとえに岸井明の歌声が聞けるのと、志ん生の落語が聞けるのと、この二点に尽きる。ってそんな見方するやつが世間にどれだけいるのやら。
特典は当時のスチール写真や監督・出演者の一部のプロフィールだけで特典ばやりの状況の中では甚だ寂しい。
そのプロフィールにしても、島耕二・高峰秀子・灰田勝彦・笠置シヅ子の4人のみなのである。脚本の山本嘉次郎(黒澤明の師匠だぞ)、撮影の三村明(ハリウッドで活躍したこともある日本映画創世記からの名カメラマン)、音楽の服部良一(親子三代の音楽家ってのもすごい家系だ)、出演者では古今亭志ん生、岸井明、浦辺粂子、水原久美子、一の宮あつ子といった人々について全く触れないというのはおかしかないか。
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02月05日(水)
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