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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■あまりノロケてるって受け取らないようにね(^_^;)/『エクセル・サーガ』10巻(六道神士)/『永井豪作品全書』ほか
 「茶運びカラクリ人形」は「夜になったら動き出すからヤだ」と拒否。動きださねーし髪も伸びねーよ。いや、怖がるかもと思いつつ、つい面白いんで買っちゃった私も悪いんだが。
 「電動耳掃除機」は、一瞬喜ばれたが、試してみるとズル耳のしげの耳には合わなかった。あれ、吸引式だから粘着タイプの耳垢には効果がないのである。
 結局、コートと安い化粧セットと、ごく無難なものだけがまあ、しげのお気に召したよう。シール式のネイルアートを私の爪にも貼って喜んでたが、やっぱりブレゼントはシンプル・イズ・ベストと言うことか。つーか「ヘタなテッポも数あちゃ当たる」という感じだったけどね。

 せっかくの結婚記念日なのだが、こんな年末、近所で開いてる店なんてどこにもない。一番豪勢に食事するとすればロイヤルホストである。
 帰宅したら2時を回っていたので、朝までひと寝入り。


 ゆっくり寝るつもりだったが、意外と早く目覚める。しげは当然まだイビキをグガスカかいている。けっこう仮面のポーズでいぎたなく寝ているしげを見ていると、窓を開けてご近所に見せてやろうかという気にもなるが、あいにく寝室の窓はテレビと本棚で潰れているのである。しかし、こいつにだけは「トシヨリは早起き」になる時期が来るとは思えないな。
 テレビを点けると、「テレビタックル」の再放送をやっていて、これが超常現象特集。ロシアかどこかの超能力者とかいうのが出演してたが、「空中浮遊ができる」と言っていながら、ロシア本国でも日本でも全くできない。日本旅行のダシに使われただけじゃん、テレビ局。「飛べなかったら旅費は向こう持ち」くらいの契約書結んどきゃよかったのに。でもそうしたらきっと来日しなかったんだろうな。
 ビートたけしや大竹まことは失笑してたが、本気で超常現象を研究するつもりなら、こういうインチキネタばかり出してくるのは逆効果だと思うが。


 しげが起きてきたのは、結局2時。まあ夕方にならなくてよかった。
 父の店に連絡を入れたら「今忙しいからあと1時間して来い」とのこと。
 それじゃあ、と風呂に入ったら、途端にまた電話が鳴って「ヒマになったからすぐ来い」。どっちなんだ。
 店に着いて中に入るなりビックリ。壁にかけてあるカレンダー、巨乳アイドルのMEGUMIである。
 「なん、これ?」
 当惑して思わず出た私の声に、父が即答する。
 「MEGUMIたい。巨乳」
 いや、それはわかる。私が聞きたいのは「なんでそんなものが壁にかかっているか」だ。
 「よかろうが。これ掛けとくとお客さんが喜ぶとたい」
 姉まで「ホント、喜ぶとよ」とやや処置なし顔で言う。でも一番喜んでるのは、どう考えても父だ。
 そう言えば去年はここに小向美奈子が掛かってたっけなあ、と思い出す。どっちかというと父の好みは八千草薫みたいな清純派だったはずだが。いつから巨乳セクシー系に蔵がえしたんだ。トシ取ってかえっておっぱいが恋しくなったか。
 まあ、突っ込んだって仕方がないので、黙って伸びきった散髪をしてもらう。
 「なんではよう来んやったとや」と言われるくらいに伸びていたので、思いきりバッサリと切ってもらう。実際、そうしてもらわないと、髪が薄くなってるのがバレバレなのだ(^_^;)。
 父も今朝の「タックル」を見ていて、「日本におるけん飛べんとか言うとったばってん、ロシアでも飛べんやったやないか」と文句をつけている。ああいう番組でホントに人が飛んだためしってないんだけどな。
 途中、常連のお客さんが見えたので、いったん散髪を中止。
 「息子さんば先にせんでよかとね?」と仰ってくださるが、父、「よかとよかと。アンタとの付き合いのほうが長いっちゃけん」とお客さんを優先。もちろん私に文句はない。今や大晦日にいらっしゃるお客さんというのは40年以上のお付き合いのある人だけになっているのだ。大事にするのは当然。
 しげは自分で時々勝手に髪を切っているので、あちこちザンバラである。それを整えて見られるようにしてもらったら、ほとんど刈上げ状態になった。なんだかおぼっちゃまである。

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12月31日(火)
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