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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■煙が目にも喉にもヘソにも染みる/『サイボーグ009 ―素顔の戦士たち―』
でもこの『ハウルの動く城』、もともと東映アニメーションからわざわざ細田守監督を招聘して製作する予定だったんだよね。2ちゃんねるあたりでは既に今年5月の時点で細田監督の降板は話題になってたみたいだが、私は全然気付かなかった。
降板の理由は、宮崎監督の「原作の世界観を表現するには、自分でやるのが最適」という判断によるものだそうだが、表向きの理由でこんな細田監督をバカにしたような発言をするとはいったいどういう了見か。実際の理由は細田監督が「ジブリと合わなかった」だけだと思うんだが、せめて「細田監督の体調不良」くらいの言い方で気遣ってやるだけの度量が宮崎監督にはなかったのだろうか。まあない人なんだけど。性格の歪んだ正直者って、一番始末に悪いよなあ。
ジブリの新陳代謝、世代交代を図るなら、今年の『猫の恩返し』に続いて、来年、細田監督作の『ハウル』を公開すべく、ジブリスタッフは協力すべきだったと思う。外部監督を呼ばなきゃならん、という判断がいったんは下されたってことは、つまりは現存スタッフがまだまだ監督の器じゃなかったってことでしょ? たとえ不満があろうと、細田監督の演出に従うことも必要だったと思うけどなあ……って、憶測だけでモノ言ってるので、あまり真剣に読まないようにね。
大友克洋の『スチームボーイ』、押井守の『イノセンス』(『攻殻機動隊2』!)も、それぞれ来年秋、04年春に封切られるそうな。でも実はこの二人にはそんなに期待してない。『スプリガン』見たあとの大友さんに何を期待するかってのがあるし(もっとも私は『アキラ』の時点で大友さんを見捨ててるが)、押井さんは押井さんで、どうせまた「ここはどこ、私は誰」モノを作るに決まってるし。
まあ、期待しないで見たらそれなりに楽しく見られるんじゃないかとは思うから、一応、見に行きはするでしょうけれどもね。
昨日、疲れた仕事をしてたら、早速、客の何人かから苦情があったそうな。
苦情には一応誠実に対処することにしてるんで、その客の意に沿うようにお仕事をさせて頂いたら、今度は別の客から「前のほうがよかった」と苦情。
そんな逆の注文を付けられても、っつーか、疲れた仕事してた方がいいんかい、私ゃ(^_^;)。
私の本職を知ってる人は、笑ってください。
『キネマ旬報』12月下旬号、橋本治の『嘘つき映画館 シネマ・ホラセット』が最終回を迎えた。
こんな映画が作られてたら面白い、という「ニセの映画紹介」なのだが、これ、以前筒井康隆が『不良少年の映画史』の中でやってたネタだし、橋本さんの発想もどうもズレてて、今一つ面白くなかった。
今回の最終回も、どこをどう面白がればいいのかよくわからない。タイトル見たら笑うよ。もちろん「面白いから」ではないんだけど。
っつーか、紹介するのも恥ずかしいんだけどね。
『七人の侍 エピソード2 野武士の復讐』。
……あー、監督はフランシス・フォード・コッポラで、まだ製作途中で、実は三部作になる予定だそうです。
『七人の侍 エピソード1 百姓の勝利』
『七人の侍 エピソード2 野武士の復讐』
『七人の侍 エピソード3 勘兵衛の凱歌』
……ホントにこんな映画ができたら、見たいですか? いや、見たいことは見たいだろうけれど、もちろん「面白そうだから」という理由じゃないよね。
で、パート2のストーリーがどうなるかっていうと、野武士の残党(確かにいたなあ)・伴左衛門(サミュエル・J・ジャクソン)が、百姓に復讐するために、「悪の七人の侍」を結成する。新しい首領の源五右衛門はアル・パチーノ。七人の中には、新しい女房・志乃(アンヌ・パリロー)に逃げられた利吉(ジョン・マルコビッチ)もいる(なんでや)。
対して、再び百姓のために立ちあがる勘兵衛(ケヴィン・コスナー)、七郎次(ダン・エイクロイド)、勝四郎(ベン・アフレック)。
で、野武士が勝って、パート3に続くんだと。この三部作構想は黒澤監督の遺志によるものだってことだけど、いやあ、ウソつくにしても、もう少し考えようはないのかって言いたくならない?
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12月13日(金)
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