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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■大掃除Part2/CD『檸檬』(遊佐未森)/DVD『サイボーグ009 バトルアライブ9 〜審判〜』
そもそも本やビデオも、私が片付けても片付けても、しげが片っ端から引っ張り出しては読み散らかし、そのくせどこに戻していいのかを忘れてそのままほったらかしてしまうので、ついに私が整理することを放棄して音を上げてしまったのだ。一時期まで私はビデオのラベルを全て整理していたのだが、しげが「自分ばかり楽しそうなことして」とグチグチ文句を言ってジャマをするので、それもできなくなった。じゃあしげが何かしていたかというと、家事も料理も一切していないのである。文句を言えるだけ何か仕事をしているわけでもないのに、人の足を引っ張ることだけは一人前にするのだから、人間として欠陥があることは紛れもない事実なのだ。自分の散らかした後始末を他人に平気で頼めるくらいだから、その恥知らずな姿勢には呆れるばかりである。
いつもなら私も、せっかく片づけに来てくれるのだから、トイレを掃除したり玄関を簡単に片付けたりして、せめてそれくらいはしないと悪いなあ、と思うのだが、今回の片づけの目的はウチで忘年会をするためである。しげが心を入れ替えたのならばともかく、そんなもんの手伝いをしてやらねばならないほど私もお人好しではない。もうしげのフォローをするのにも飽き飽きしていたので、ほったらかしていた。
「トイレ掃除しとけよ」とは随分前から言っておいたのだが、もちろんしげは無視している。私はしょっちゅう血便を垂らしているので、そこだけは自分で掃除しておいたが、しげは自分が汚した便座や床に散らかしたままのトイレットペーパーの芯は全部ほったらかしたままだった。鴉丸嬢、「足の踏み場がなぃぃぃぃぃ!」と悲鳴を上げていたが、ご愁傷様である。恨むならしげを恨んで下さい。恨まれてもしげは何の痛痒も感じないでしょうが。
いい加減、私は怒っているので、もう片付けは手伝わないつもりでいた。なのに結局、ゴミが多いの重いのと文句を言うので、仕方なくゴミ出しくらいは手伝う。こういうところがしげを「甘やかしてる」ってことになるんだよなあ。
鴉丸嬢には何かお礼をしたいところだが、さて、金欠病でバイト代を出せないのがツライところ。代わりにウチで要らなくなったもので、何か鴉丸嬢欲しいグッズなどがあったらあげるよ、ということで適当に物色してもらう。
ここぞとばかりに、しげが引き出物の類をなんでもかんでも紙袋に詰めて渡そうとする。いつのまにか私が買ってたオカリナまで入れている。それはいつか作って吹くんだよ。ケンカ売ってるのか、しげ(`Δ´)。
『千年女優』のセル画まで勝手に入れていたので、慌てて取り出す。……出かけずにウチで監視しててよかった。
こうなりゃ、袋の中を全部検分しないわけにはいかないとひっくり返したら、誰かから貰ってた石鹸の詰めあわせまで入れてたので、脱力する。そんな、いかにも要らないイタダキものをそちらに回しました、みたいな感じでモノを差し上げるのはあまりにも失礼だ。そう思って取り出そうとしたら、鴉丸嬢、「あ、それは使えるから」と袋に戻してしまった。要るんかそんなん(・・;)。いやね、ほしいと仰るものをムリに取り上げたりはしないけど、鴉丸嬢も衒いがない(^_^;)。
役に立たないと判断したものは惜しげもなく捨て、「これは使える」と思ったら万力のように捕まえて離さないしげが、「石鹸」といういかにも有用なものを平然と人にやろうとするのは奇妙に思われるかもしれない。実はしげは、贅沢なことにボディーソープは使っても石鹸は使わないのである。理由は「こするのがめんどくさい」に決まっている。そのくせ風呂に入るのは「水がもったいない」と三日にいっぺんくらいしか入らないから、ケチなんだか贅沢なんだかさっぱりわからない。多分、狂ってるのであろう。
劇場プレゼントで貰った『吸血鬼ハンターD』の十字架ストラップを見つけた鴉丸嬢、目の色を変える。「売って!! 二割がけでいい!」。……そう言えば鴉丸嬢、『D』の大ファンだったなあ。いや、ここでホントに二割がけで売ったりしたら外道であろう。ストラップは喜んでご進呈。その後の鴉丸嬢、片付けに張り切ること。
ゴミを出すころから、なんだか気分が悪くなってくる。
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11月30日(土)
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