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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■爆走G/ヴァリアント・ハレルヤ!○(^-^)o♪/『スパイラル 推理の絆』4〜7巻(城平京・水野英多)ほか
もちろん『隠密剣士』の風魔小太郎や『水戸黄門』第五部の鉄羅漢玄竜もこの人。
2,成田三樹夫
『江戸を斬る 梓右近隠密帳』の由比正雪。
成田さんも代表作を選ぶのが難しいのですが、怖さダントツと言うことでこれ。加東大介演ずる丸橋忠弥が「悪の中の善」であったために、この人の純粋悪が特に際立っていました。
『柳生一族の陰謀』の烏丸少将や『伊賀忍法帖』の果心居士も捨て難い。
3,菅貫太郎
『十三人の刺客』の松平左兵衛督斉韶。
狂ったバカ殿を演じさせたら天下一品……というかこの役が当たり役になりすぎて『水戸黄門』でも『必殺』シリーズでもしょっちゅう同じようなバカ殿を演じさせられていたのがちょっと残念。もちろんどれも名演なんだけれど。
志村けんのバカとのは、明らかにこれがもとネタでしょうね(笑)。
4,須賀不二夫
『眠狂四郎勝負』の白鳥主膳。
原作の白鳥主膳は美丈夫なんですがそれをなんとコワモテの須賀さんが演じていらした(^_^;)。けれど好々爺然とした加藤嘉と対比させるとこの人の権謀術数ぶりが光るのです。俯き加減に人を斜めに見るいやらしさがいいですねえ。
5,岸田森
『座頭市と用心棒』の九頭竜。
どうしても現代もののドラキュラが目立ってしまいますが、時代劇からはこれ。三船敏郎の用心棒を悪役にするわけにはいかなかったんで、もう一人ヤラレ役が必要、というある意味ワリに合わない役だったんですけれど、登場シーンの不気味な笑顔でもう充分その怖さが伝わってきました。
6,二見忠男
『仮面の忍者赤影』第四部の雲間犬彦・猿彦。
『赤影』は大部屋俳優の悪役さんが大挙して出演していて、これだけでベストテンが作れるくらいなのですが、第四部からこの人。
双子役で、ねずみ男的な猿彦と卑劣な犬彦との演じ分けが見事でした。
7,山形勲
テレビ『水戸黄門』シリーズの柳沢吉保。
大物悪役、黒幕を演じさせたら山形勲は天下一品。甘さというものが微塵もないのですね。『元禄太平記』の石坂浩二演じる吉保を見て、「吉保はこんな優男じゃダメだよ〜」と思った人も多いはず。だいたい水戸黄門が唯一倒せなかった悪役なんだから(笑)。
8,伊藤雄之助
『子連れ狼・子を貸し腕貸しつかまつる』の柳生烈堂。
烈堂を演じた役者さんも多いけれど、その不気味さにおいて伊藤さんがダントツ。遠藤太津朗も大木実もなんだかなあ、だし、ましてやカッコつけてるだけの仲代達矢はもう……。テレビシリーズの方は高橋幸治、西村晃より佐藤慶かなあ。どっちかというと阿部怪異の金田龍之介の方が印象は強いんですけどね。
9,月形龍之介
『忠臣蔵』の吉良上野介義央。
それこそ数えきれない吉良役の中の白眉。っつーか、水戸黄門と吉良の両方をやれて、しかも大物感を出せる役者がどれだけいたことか。市川中車が演じるとただの気弱な因業ジジイにしかならないし。月形さんに匹敵する吉良はあとは滝沢修くらいかなあ。森繁久彌は雪の中でのんきに舞ってるの見てたら、さっさと刺せよ赤穂浪士、って言いたくなったし。
10,薄田研次
『さくら判官』の遠山景普。
ご存知遠山の金さん(片岡千恵蔵)のお父さん。『奴の名はゴールド』というトホホなタイトルでアニメ化もされたからお話自体はご存知の方も多いかも(笑)。
けど映画版はもうあんなオチャラケじゃなくて、堂々たる名編。「悪の父親」ならば最後まで潔く悪であってもらわなきゃいけませんやな。ダース・ベイダーは景普の爪の垢と耳垢とヘソのゴマを煎じて飲めと言いたい(←ベイダーファンのみなさん、シャレですから怒らないでね)。
『不知火検校』の勝新太郎とか『大菩薩峠』机龍之介の市川雷蔵、『東海道四谷怪談』民谷伊右衛門の天知茂も悪じゃん、と言われそうですが、「主役として悪役を演じる」というのと「悪役専門」とはちょいと違う。やはり勧善懲悪モノの中の「悪」の魅力、正義に対する「悪」の魅力と言えば、悪役俳優たちの名演を無視しては語れません(『座頭市と用心棒』は勧善懲悪じゃないぞと言うツッコミはありましょうが、まあ、それはそれ)。
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11月19日(火)
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