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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■草臥れ休日/アニメ『サイボーグ009』地下帝国“ヨミ”編/『エキストラ・ジョーカー KER』(清涼院流水・蓮見桃衣)ほか
けれど彼らがいなくなったあと、003は俯き、002に連絡を取る。これが哀しい戦いになることを知っていたから。
車に乗ったジョーもやはり俯いている。「……やっぱり、そうなのか」。
変身する茨木、小山田、メリー。毎度毎度「戦いたくない」を連発してて、ちったあ学習しろよ、と突っ込みたくなる009だけれど、このときばかりは「戦いたくない」のセリフが切実に聞こえる。戦いたくないのは三人だって同じなのだ。戦いの中でもお互いをかばいあう三人の姿がより一層の、悲しみを誘う。
いいなあ、これだけ細かい演出を積み重ねて映像化してくれてると、『ヨミ編』を待ち望んでた甲斐があったよ。
悲劇を演出しサイボーグたちを翻弄するバン・ボグートが、顔を見せるだけで、セリフをヒトコトも言わないのも、思わせぶりだけれどもいい演出だ。
ヒキは全身を破壊された008、倒れ伏すヘレンを発見する004。うおおおう、盛りあがるぜい!
アニメ『ワンピース』第122話「砂ワニと水ルフィ! 決闘第2ラウンド」。
もー随分見てなかった『ワンピース』を見てみる。そろそろ「アラバスタ編」も終わりに近い感じだしね。
あ〜、ニコ・ロビンの声、山口由里子さんだったんだ。キャラクター的にははっきり赤木リツコさんの流れだねえ。ジャンプアニメの欠点で、連載を食いつぶさないための間延びした演出は相変わらずだけれど、どうせこんなもん、と初めから期待もしなけりゃそれなりに楽しくは見られる。クロコダイルの大友龍三郎さんもドスのきいた声で、原作じゃ後半すっかりチンピラに成り下がったキャラをなんとか持ち堪えさせているな。
しかし出て来る敵、出てくる敵、みんな悪魔の実を食ってるけど、泳げない海賊ばかり出してどうするんだろうね。クロコダイルなんて海の上で戦ったら一発でやられるくらい弱いキャラだと思うんだけどな。いくらなんでも海全部干上がらせることは出来ないでしょ。……おっと、これって禁句?(^o^)
『笑う犬の発見』、オープニングが「天ピース」となって、『ワンピース』のパロになっている。ルフィはアニメなんだけど、ちゃんと田中真弓さんが声アテしてる。ウソップがネプチューンの原田泰造、謎の宇宙人(そんなん『ワンピース』にゃ出てこねーよ、とツッコミ入れられる役)に名倉潤、そこまではいいのだが、チョッパーの着グルミに入ってるのは誰なんだろう。小人のマーチャンか(^o^)。
四つの扉のうち一つだけが通れるって、昔のドリフにもあった他愛無いコントなんで、あまり長く続くとは思えないが、こういうのも『ワンピース』ファンはチェックするのかな。
マンガ、清涼院流水原作・蓮見桃衣漫画『エキストラ・ジョーカー KER』(角川書店/アスカコミックスデラックス・588円)。
あ〜、基本的にミステリーではないですね、これ。根拠なしに「実はこうでした」ってのはつまりは駄作ってことなんだけど、確信犯でやってるところが始末に悪いね。わざと書いた駄作はやっぱり駄作だがね。なんだか「既知外の真似したら既知外」みたいだよな。
この原作は、あくまで「ギャグ」として、速星七生に描かせるべきものだね。それだったら、「椅子に爆弾をしかけられたけれども、そこに座ったやつが『機会オンチ』だったから、爆弾が故障した」ってバカネタも一応笑えるよ。……これをシリアスっぽくやっちゃ、読者の中には腹を立てるヤツも出てくるって。
……いや、ちょっと腹立ってますよ、作者にも読者にも。多分この作者、ミステリーなんて好きでもなんでもないのだ。対象を弄くることしか出来ないのって、どこか柳田理科雄に通じるものがあるな。
巻末の「あなたもJDC探偵になっちゃえ!!」って読者募集のコーナーがまたふざけてるんだよ。なんだよ、最優秀賞の「ダル探偵=やる気のなさが最高潮になった時、真相がわかる」って。そんなののどこに推理、どこに根拠があるんだよ。
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08月18日(日)
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