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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■狂ったヒトふたり。片方は軽いけどね/映画『模倣犯』
TBSは早々と番組の打ち切りを決めたそうだけど、一応、最終回までは収録がすんでいたそうである。するってーと、杉浦太陽がカムバックするまで、コスモス最終回は幻のフィルムになるってわけかな。けれどこれは差別の問題に絡んでるわけじゃなし、復帰した時に「申し訳ありませんでした」とアタマ下げときゃ、ミソギはすんだってことになるのが芸能界ってとこだから、いずれ解禁になるでしょうよ。慌てて今見とかなきゃならないほどの番組でもないし(隊員のユニフォームがだぶつき過ぎてて女性隊員のボディーラインがわからんじゃないか)、それこそ大騒ぎすることもなかんべさ。
芸能人の何人かが、「先に金取った方が悪い」とか擁護してるらしいけど、じゃあ、「カネ脅迫して取っていい」ってことになるの? ただのバカなのか、それとも何らかの裏事情を知ってての発言なのか、わからんねえ。
いっそのこと、今までのフィルムも全て杉浦太陽の出演シーンだけ他の役者に差し換えて作りなおしたらどうだい。で、その代理の役者がまた不祥事起こしたりしてたら笑えるんだが。
今日はしげの仕事が休みになったので、夜、映画を見に行くことにする。
けれど、9時台の映画まではまだまだ時間があるので、父の店によって、散髪をしてもらう。
野球好きでもサッカーには興味がない父、「映画に行くとや? ばってん今日は天神には出ん方がよかぞ」と言う。話によると、先日、日本が勝ったときもやっぱり「打ちこわし」があったらしい。
天神にもあちこちに大画面のクリアビジョンがあるが、ほとんどサッカーを放映していないそうである。映せば、日本が勝った途端に石だのなんだの画面にぶつけたりするからだそうだが、賢明な判断だろう。
父も「バカが多すぎる」と憤慨している。……やっぱなあ、この騒ぎにシラけテル人間って、案外多いと思うぞ。
映画は久しぶりに大野城のワーナーマイカル。
サティの4階にあるので、上映時間まで時間がつぶしやすい。
しげの大好きな「銀だこ」、ここでも売っていたが、買って食べてみると、しげの舌には合わなかったそうな。
「香椎の銀だこのほうが美味しかった」……って、タコヤキにそうたいした差があるのかって。
映画『模倣犯』。
宮部みゆきの原作は未だに読んでいないが、私以上に審美眼のハードルの高い
しげが、珍しく「面白いよ」と言っていたので、ホントに面白いんじゃないかと思う。
私も、原作を読んでから映画を見るか、映画を見てから原作を読むか、往年の角川映画のキャッチコピーのようにしばし悩んだが、映画のスタッフ・キャストを知って、「原作を読むのはあとにしよう」と思った。
もちろん、森田芳光と中居正広が組んで、ロクな映画ができるはずがない、と踏んだからである。面白い方を後回しにするのは自然な発想だろう。
冒頭、なんだかよく判らないデジタルな映像の合間に、「……模倣犯……模倣犯……」と、これも人間の声を機械を通して加工したらしい音が流れる。何つーか、ミエミエのアナロジーで、これだけで幻滅してしまう。
実際、本編中にもやたらデジタルな映像が使われてるんだけれど、これがウルサイばっかり。しげは見てて目がチカチカしてキツかったらしい。
カントクはさあ、デジタルな価値観が人間性を侵食している象徴として作ったオープニングだ、とかなんとかコリクツこねてるんじゃないかと思うけど、単に目がチカチカして気分が悪くなるだけだって。「ポケモン事件」のマネかよ(多分そんなとこにまで知恵が回ってるとは思えんが)。
事件を二度なぞるのも、斬新な演出のつもりかもしれないが、別に珍しいものでもない。もともとぶつ切りになってた話を二度繰り返されたって、ただひたすらクドイだけだ。このカントク、今まで映画撮ったことないんじゃないか。
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06月14日(金)
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