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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■少女はやがて怪物になるのだ/映画『WXV PATLABOR THE MOVIE3』ほか
役者にとってこういうのは、本音を言わせてもらえるなら禍根だろう。「どうか、そのことを念頭において見て下さい」と綿引さんが念押ししているときの出渕さんのこまったような顔がなんとも(^o^)。
最後に「福岡には年に2、3回来てるので声かけて下さい」とこれは明らかなリップサービス。ホントに声かけちゃいたいな。
とり・みきさんは以前お会いしてから(随分会話したから、「お会い」と言ってもウソにゃならんだろう)、もう20年経ってるから、こちらのことなんて当然覚えちゃいまい。
けど、あのころと印象が殆ど変わってない美青年なのにビックリした。
美少年は老けないってホントだったんだね。
MCさんが「マンガ家として、同じマンガの原作を乗り越える苦しみは?」と質問したのに対して、「もともと依頼されたのが、『原作無視していいから』でしたから」と軽い返事。でも、雑誌記事では「映画企画がどんどん大きくなって困った」とか、パンフにつけた四コマでも「脚本改稿が13稿(^o^)」とか苦労を語ってるけど。
「綿引さんが仰ったとおり、セリフが少なくて説明不足に思われると思いますが、何度も見て下さい、ミニパト週替わりのついでに」の説明に会場が受ける。
「アニメは饒舌になりがち」の一言に、とりさんの「今のアニメが映画として成り立っているのか」というさりげない批判が伺える。
出渕さん、いきなり「『ラーゼフォン』監督の出渕です」(^o^)。
やっぱり、忙しいところを抜け出してきたとか。
「最初はビデオ企画だったんですけどね。この映画は自分が関わった作品で一番長くかかった作品で、普通自分の作品はできても見返したりしないけど、これだけは劇場で見たいから」と、宣伝に一役買いたいと参加したのだと仰ってたが、神山さんたちが来られなくなったからじゃないのかなあ。
企画の立ち上げ時、とりさんに「特車二課出さなくていいから」だけならまだしも、「怪獣(廃棄物13号)も出さなくていいから」と言ったってのはスゴイ(本人は「そう言ったの忘れたけど」と言ってたけど)。
「『パトレイバー』はブランドであって、それを利用してとりさんと高山文彦さんに映画を作ってほしかった」、これが出渕さんの本音であって、そのことを知っているか知らないかで、この映画を見る目、相当変わるんじゃないか。
ともかく、お三方の解説で、否が応にも映画への期待が高まる。
最初の上映は『ミニパト』第3話「特車二課の秘密!」。
こういうSDものが併映につくと、たいてい「本編より面白い」と言われちゃうものだが、全くベクトルが違うものを単純比較するアホの言である。
上映後やっぱりそんなことつぶやいてたアホがいたが、これ、「ゴジラよりハム太郎の方がおもしろかった」つて言ってる小学生と全く同じレベルだぞ。
でも面白いな、『ミニパト』(^o^)。
特車二課の食糧事情を南雲さんがパソコンに入力、記録して行く、という体裁は、後期OVAシリーズ「ダンジョン再び」でも使ってた手法だけれど、セルフパロディのように南雲さんに「あのいい加減なOVAシリーズ」と言わせてしまうあたり、思い通りの方向に行かなかった押井さんの恨みが脚本に表れている。
ウワサの割り箸CGアニメ、こういうギャグものにはぴったり合っていて効果は抜群。でもCGのドットが粗かったのはちょつと気になった。
欲を言えば、榊原良子さんの語り、もっとハイテンポで千葉繁さんみたいにぶっ飛んでたらもっと面白くなってたと思うんだが、他の二本は大林さんと千葉さんがナレーションしてるそうだから、やはり三本比較して見るとその面白さが解るって仕組みになってるんだろう。
……週替わり上映なんてアコギだって、とりさんも言ってたぞ。
あ、あと『パト2』見て、荒川さんのファンになってた方、あの方、事件のあと証拠不充分なのかどうか分りませんが、無事もとの職に戻って、後藤さんのブレーンになってたみたいです。よかったね。
さて、いよいよ『ウェイステッド・サーティーン』。
実のところ、不安ではあったのだ。
何しろ、劇場版、1・2からこれだけ間が空いての公開、とりさんは初の脚本。
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04月07日(日)
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