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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■心機一転?/映画『ビューティフル・マインド』ほか
つまり、ポップコーンみたいな「腹に溜まらないもの」は、しげの心の中では「食いモノ」と認識されてないってことだな。
飢えたしげが暴れるといけないので、エサとしてケンタッキーフライドチキンを買って与える。
映画はこないだアカデミー賞取ったばかりの『ビューティフル・マインド』。
しかしヒデエよな、このタイトル。訳すと「美しき心」だもんね。英語で言ってるから一見カッコよさげだけどさ、感覚的にはこんなの松竹大船調だよ。
古いっつーか、既に映画自体のダメさ加減を表してるような気もするが、こういう予感はたいてい当たる。
「ゲーム理論」を確立した天才数学者、ジョン・ナッシュ。
自らの矜持ゆえに、幻覚に苛まれる彼と、彼を支える妻、アリシアとの愛。
ナッシュは実在の人物であるし、大筋において物語は確かに「実話」なのだろう。
けれど、こういう身障者を扱った作品の場合、主人公を傷つけるわけにはいかないから、往々にして「愛と感動を呼ぶ」結末に脚色・収束させちゃうんだよね。
最後まで幻覚が消えなかった、というのはいいんだけど、「妻の愛を語る」か達で結末をつけるってのは正直言って拍子抜け。……少し前の、幻覚に別れを告げるシーンの方がよっぽどクライマックスになってたりする。
まあ、ナッシュを演じたラッセル・クロウの熱演は評価していいけど、物語としての濃さを考えると、これが『ロード・オブ・ザ・リング』を上回るものというのはちょっとねえ。
ま、癒されたいんだね。アメリカ人も。
あ、でもジェニファー・コネリーは相変わらず美しいっつーか、『ラビリンス』のころから老けてねーみてーだ。あらびっくり。
「ジェニファー・コネリーって、ショーン……」
としげが言いかけたので、みなまで言わせず、「そのセリフ、俺がジェニファー・コネリーを話題にするたびに言ってるぞ、おまえ。二度と言うなって言ってんのに、なんでそこまで記憶力悪いんだよ」とダメ出し。
「だって、そう連想するように頭がなってるんだよう」としげは愚図るが、つまり自分が「アホ」だってことを告白してるようなもんだ。
……アホだね〜、ホント。
コンビニで飲み物など、買い物をして帰る。
新しい冷蔵庫、以前のものより容量があるので、たくさん買っても余裕がある。
冷凍室は、水を注入口に注ぎ入れるだけで、氷がアイスボックスに自動的にカラカラと落ちて来て溜まる仕組み。
しげはこういうのが楽しくて仕方がないのだが、自分だけが楽しんでると思われるのがイヤらしく、私に「楽しい?」と聞いてくる。
自分の気持ちくらい自分ではっきり言えよ。
BSマンガ夜話、手塚治虫スペシャル、今日は『メトロポリス』。
……と言いながら、話は殆ど「初期手塚治虫論」の様相を呈する。
大林宣彦と水野英子がゲストだけど、これにいしかわじゅんと夏目房之介が絡めば、もう、手塚治虫大礼賛大会になることは眼に見えてる。
実際、ここまで静かに進行するマンガ夜話を見たのは初めてだな(^o^)。
しかも岡田斗司夫さんが殆ど喋らなかった回というのも(^_^;)。
もっとも、シメは岡田さんが手塚治虫のSF性に触れて、ようやく中味のある話になったけど、考えてみれば『メトロポリス』題材にしてSF話にならないってのも偏ってるよな、このメンツ。
アニメ『メトロポリス』があんなヒデエ出来になっちゃったのも、りんたろうに大友克洋というSFオンチ二人にやらせちゃったせいだろうなあ。
SFはジャンルではなく「手法」だってこと、認識してないやつが多すぎるよ、困ったもんだ。
04月01日(月)
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