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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■伏字伏字伏字伏字〜、伏字大行進、ヤァ!/映画『A*P*E』/『Heaven?』3巻(佐々木倫子)
 実際、私もオタアミの方々と歌いに行くときには、それぞれにお好きな歌があるだろうから、できるだけその辺を外して歌うようにはしてるんである。……そういや、『マジンガーZ』ってほとんど歌ったことがないなあ。あれは思い入れが強すぎて歌うと泣いちゃうので歌えないんだが(^_^;)。
 しかしどのカラオケ屋に行っても、どうして『コメットさん☆』は(毎回言ってる)。


 DVD『A*P*E』。
 1976年製作の米韓合作映画ってことだから、まさしくあのリメイク版『キング・コング』公開に合わせて急遽でっち上げられたパチモン映画なんだろう。
 冒頭、いきなり海上の船が爆発し、そこに閉じ込められていた巨大ゴリラが逃げ出す。
 既にこの時点での特撮がへにょへにょのはにゃはにゃなんだけれど、もう河崎実の『地球防衛少女イコちゃん』レベル。いや、これでも誉めすぎか。
 ミニチュアバレバレの船が炎上して、海に逃げたゴリラ(泳がずに歩いてたから浅瀬なんだろう。浅瀬でランデブー!)、そこへやってくる巨大ザメ!
 このサメも一目でラバーで作ってるだけなのがバレバレなんだけど、あとでゴリラの縮尺見ると、ミニチュアから判断して、どう小さく考えても2、30メートルくらいの身長はあるんである(もっとも、ゴリラのサイズ自体、画面ごとに伸縮してるが)。となると、このサメも優に20メートル……ジンベエザメだってそこまでデカクねえぞ。
 で、こいつとくんずほぐれつの格闘……どころか、ゴリラは動かないサメ持って振りまわし、襲われてるフリにやっつけてるフリの一人相撲してるだけ。
 ……ドリフのコントにあったよなあ、こんなの。

 深夜の波止場の倉庫街に上陸したゴリラ、何にハラを立ててるのか、倉庫をメチャメチャに破壊。しかも落ちてたドラム缶を観客に向かって投げる投げる。
 ……ここで、この映画、実は公開当時3−D立体映画として作られてたんだろうってことが分るんである。多分、赤線と青線(まあやらしい)が入ってて、セロハンつけたメガネをかけて見るようになってたんだろうな。
 この倉庫のロングシーン、構図から言って、『ガメラ対バルゴン』によく似てるんだが、これからあとの特撮シーンも、特撮映画に限らず「なんかこれ、どこかで見たな」的なシーンが続出するのだ。しかもそのマネっぷりがオリジナルに比べるとかなりしょぼい。合間合間に必ず「立体」シーンが挿入されるんで、ドラマのテンポが崩されてしまうことも夥しい。

 もう、この時点で映画自体の出来は見当がつくんで、もう筋を紹介しても余り意味はない感じなんだが、一応概略だけを書く。
 冒頭のシーンを全く無視して、アメリカの有名女優マリリン・ベイカー(頼むからこんな露骨なネーミング、やめてくれよう)が来韓。それを追うように恋人のトム・ローズ(なんかこれも野球選手をイメージさせるネーミングやね)もやってくる。
 撮影中もイチャイチャしまくる二人だったが、当然のようにゴリラはマリリンを見つけてさらっていく。
 国防軍が出動し、どこぞの採石場で(^o^)繰り広げられる大攻防戦!(のつもりなんだろうな、しょぼいけど)軍が攻撃を加えている間に、トムはマリリンを救い出す。
 しかし、マリリンをソウルの軍司令官の家に匿ったのもつかの間、どこから金髪女のフェロモンを感じ取るのか、ゴリラは見事にマリリンを見つけ出し、また採石場に連れていく。
 で、トムは再び軍の攻撃の合間を縫って、マリリンを救出し(全く同じ展開やんけ)、ゴリラは全身、浴びるように銃弾を受けて死ぬ。
 ラストカットは沈む夕日のハレーション(^_^;)。

 え〜、ツッコミどころは満載なんだけどもな、例えば韓国軍の演習フィルムを流用したらしくて、ヘリコプターや戦車は全部ホンモノなんだが、それがゴリラと戦うシーンがほとんどないとか(陸戦兵士がライフルと手榴弾で戦ってんである。)。
 ドラマシーンの半分はトムとマリリンのラブシーンか、軍司令官と在韓米軍との電話での会話だとか。

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02月16日(土)
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