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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■「ピー」って口で言わんでも/『ワンピース』21巻(尾田栄一郎)/『うまんが』1巻(新井理恵)ほか
しげに言わせると、世界観がデタラメ、ということだけれど、つまりだからこそタイトルが「アンリミテッド」っていうことなんだろう。もとのFFがどんなものか知らないから、かえってこのシリーズ、CGの使い方の下手さ加減を除けば、結構楽しめてるのである。
マンガ、尾田栄一郎『ONE PIECE ワンピース』巻二十一「理想郷」(集英社・410円)。
カバーを外すと、クロコダイルがパンダマン(^o^)。ジャンプコミックス系でこの手の遊びは昔はさせてもらえなかったのに、太っ腹になったなあ。とゆーことは、古本屋にカバーが外れた状態で並ぶ時はパンダマンが背表紙(^u^)。
初めて読むやつが、「このキャラはどこに出てくるんだ〜!」とか騒いだりしてな。こういうお遊びはメチャクチャ大好きだ♪
ジャンプ本誌の方は、どうやらやっとこすっとこアラバスタ編が終わってるみたい。
どうせなら、ビビとここまで旅してきてるんだから、彼女を音楽家ってことにして、フネに乗せてもよさそうだけれど、なにしろ相手は王女だしなあ……。
パターンとしては、次代の国を支えるために、ってことでルフィたちとはお別れってことにしちゃうんだろうけれど、そうなるってーと、確実に話がつまんなくなるのな。キャラクターがパターンに殺されちゃうってことなんだよね。
本気で面白いマンガは、キャラクターが作者も予想外の行動を取って、パターンをぶちやぶるくらいのパワーを見せるもんなんだよね。
まあ、それはそれとして、21巻の内容。
バロックワークスなんてものを出しちゃったおかげで、今まで積極的には戦闘に参加してなかったナミまで「対決モノ」のパターンにハマっちゃったんだけど、面白いことは面白いのな。
果たして作者がそういう方向の作品を書きたかったのかどうかは別として、『リングにかけろ!』あたりから始まったジャンプお得意のグループ対決形式、これは誰が書いても確実にウケる。『幽遊白書』なんて、作者が手を抜いててもウケてたんだから悲惨なものだ。
ビビとミス・ダブルフィンガーの戦い、話としてはよく工夫されている。ウソップからもらった「天候棒」が最初は役立たずか、と思わせる展開も楽しい。「まあっきれいなお花(はあと)」には笑ったし。
でも、「せめてみんなに迷惑かけないくらいの強さは欲しいし……」とかいうキャラだったか? ナミは。いや、ナミも成長してるんだって言い訳はできるだろうけれど、結局、ナミを対決ものに巻き込むための後付けのリクツなんだよね。
ナミだけじゃない、主要キャラクターの性格がここんとこパターンの中に取りこまれて、どんどん「薄く」なってることに気付いてる読者がどれだけいるのだろう?
このパターン、一回やると後の話も全部それでいかなきゃならなくなるって大きなリスクがあるのよ。下手をしたら次の連載まで……。
つい最近も、『るろうに剣心』の和月伸宏が、『ガンブレイズウェスト』でツブれてるだろ? このままいけば尾田さんも確実にツブれるぞ。どんなに面白くっても、編集部に強要されようが、「グループ対決パターン」は絶対やっちゃいかんのだ。
……ホントに尾田さんのファンなら、これから先、似たような話の拡大再生産が続いて、どんなにツマラナクなっても、決してファンをやめないくらいの気概が欲しいんだけど。それが「作家を育てる」ってことでもあるんよ。
マンガ、新井理恵『うまんが』1巻(小学館・590円)。
カバーを外すと続きマンガ……って、『× −ペケ−』でもやってたな、この人。きょうは「表紙めくりマンガ」ばかりだ(笑)。
まあ、私も唐沢なをきと椎名高志のマンガを買う時には必ずカバーを外すようにしているのだけれど、買った全てのマンガ、いちいちそんなことしないものな。これもふと思いついてめくったらあったし。
気がつかずに見逃してる表紙ウラ漫画、まだまだあるかもしれない。
それはそれとして、相変わらず性格の悪いキャラばかり出すマンガを描き続けている新井さんだけれど、4コマよりこっちの続きものマンガのほうが合ってるとは思う。
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12月04日(火)
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