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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■乗った人より馬が丸顔/アニメ『ヒカルの碁』第7局/『カスミン』1巻(あもい潤)ほか
……なんかなあ、まだ私は怒っちゃうからなあ。伊藤雄之助の境地にまでたどりつくのにはまだまだ時間がかかりそうなのである。
仕事は6時に終了(ムリヤリさせた)、銀行でおカネを卸して、ようやくサイフの中身が重くなる。
急いで帰宅したかったので、自転車に乗ったままケータイでしげに電話するが、馴れないコトはするもんじゃなくて、つい不注意で正面から走って来たトラックに衝突して私は死にました。
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いや、死んだら日記は書けないってば(-_-;)。
こんなつまらないジョークを飛ばしてると友達いなくなるんである(だったらするなよ)。
ホントはちょっとコケかけただけですけどね。でも危ないことに気づいたんで、電話中は自転車漕がないようにしました。
しげに、予め車の用意をしてもらって、私がマンションに着いたら、そのまま車に乗り換えて、食事に出ようと誘う。
ケータイの向こうでしげが心配そうな声。
「でも、私仕事が9時からあるんだけど」
「7時前には帰りつくよ。もう途中まで来てるし」
「……じゃあ、待ってる」
……ところが私の観測は甘かった。私の体力が落ちているのを忘れていたのである。山越えの坂道はとてもペダルが踏めず、手押しで歩いて登る羽目になった。
結局、車に乗り込めたのは、7時ちょっと過ぎ。
「間に合わんやん!」と怒るしげに、「じゃあ近場でささっとラーメンでも食うか?」と聞いたら、「……焼肉」とヒトコト。
這い、食べましたよ、たっぷりと焼肉。新しく焼肉屋がオープンするというのでそっちに行ってみたら開店は明日。仕方なく近所のちょっと高級な肉を食わせる店で食う。予定より千円以上かかったが、まあ、しばらく貧乏生活味わわせちゃったし、罪滅ぼしのつもりである。
しげの仕事の時間ギリギリなので、ウチまでは送ってもらえず、近所のセブンイレブンに落としてもらう。
パンやお茶、牛乳などのほかに、マジックを何本か買う。あわよくば、眠田直さんや岡田斗司夫さんにサインしてもらおうなんてこと考えてるのだ。できたら眠田さんには『オトナ帝国』同人誌に(^^*)。唐沢さんには去年頂いたんだけれど、お二方からはまだなのだ。
でも私は小心者なので、こういうときはどう切り出したよいか、タイミングがつかめないことが多い。なんかなあ、失礼なことしそうで、結局サインペン握り締めたまま、トボトボ帰るなんて、アイドル追っかけの女子中学生みたいなことになりゃしないかと心配なのである(してどーするよ)。
『ヒカルの碁』第7局「お前とは打たない」。
うん、さりげない演出がちゃんとドラマを作れるようになってきたぞ。スタッフが題材に馴れたのか、作画も濃密になってきた。
碁石を打つ瞬間の残像処理、盤面に置かれた石の一瞬の振動、そんなものまでキチンと作画しているのだ。
それも充分すごいことだけれど、更に感心したのは、学校での授業風景の描写が実に丁寧だったことだ。上下可動式の黒板を上げる先生の手をアップで映し、ロングで教室全体を捉え、先生のアップに移る。学校のムードを表現するだけだから、声はなし。
「よくあるじゃん」と言う人もいるかもしれないが、こういうふうにカットを三つに割ってちゃんと作画してるって、今時珍しいよ。たいていは止め絵のパンだけで誤魔化す演出の方が圧倒的に多いんだから。この黒板の「上下可動式」ってところまでちゃんと見せてる演出、本筋とは直接関わらない描写だけれど、意外にこういうことをキチンと描ける演出家って少ないのよ。
そして、それがアニメの世界観をリアルなものにしていくんである。
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11月21日(水)
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