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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■若葉マークはどこへ行く/歌劇『さまよえるオランダ人』(ドイツ・ザクセン=アンハルト歌劇場)ほか
「今、おまえを騙して損するのはオレもだろ?!」
「ホラ見てん、やっぱりいつも私を騙してるってことやん」
なんだか会話するのがイヤになってきたので黙る。早目に出発したのだから、渋滞はそうひどくないはずだが、それでもスムーズに進んでいるとは言い難い。しばらく一車線の一本道なので、横道から入ってくる車や、先を走るバスや、信号なんかでやたらと止まる。ちょっとイライラが溜まりつつあったが、ようやく五斗蔵まで来て、車線が二つに増える。
「よし、そこを真っ直ぐ」
しげ、スイッと車を右車線に。
「……あッ!」
「……どうした?」
「……真っ直ぐ行けん」
「? どうして」
「右にしか曲がれん」
「オレ今、真っ直ぐ行けって言ったやん!」
「だから、右と真っ直ぐと、両方行けると思って右に行ったら行けなかったんよ!」
「……矢印ちゃんと見とけよ!」
「見落とすんだよ! よく!」
「威張って言うな! じゃあどうすんだよいったい」
「……右に曲がったら左の細道に入って、グルッと迂回してもとの道に戻る」
「……じゃあ、そうしな」
信号が青になり、右にギュンと曲がるしげ。
細道に入ってぐるぐる回らなくても、真っ直ぐ行って、Uターンできないものかと思って、そう言おうとしたら、しげ、左の細道に入らずにそのまま直進した。
「……今の道、左に入るんじゃなかったのかよ!」
「あッ! 忘れたッ!」
「忘れたって、ほんの5秒前に自分で『左折する』って言ったんじゃんかよ!」
「だから5秒前のことでも忘れるの!」
「だから威張って言うなあああ!」
……もうずいぶん行数がかかりましたので、結論だけ書きます。もとの道に戻るのにキッチリ10分かかりました。
そして福岡サンパレスに着くのにも1時間かかりました。
若葉マークって、やっぱりスゴイです(T∇T)。
駐車場がどこも満杯なのでなぜかと思っていたら、サンパレスの隣の福岡国際センターで大相撲九州場所が開催されていたのであった。なるほど、道端をおすもうさんがちょこちょこ歩いている。もう今は全然相撲に興味がなくなっていたので、九州場所が始まっていたことも忘れてたよ。
なんとか駐車場を見つけて入りこむ。サンパレスの隣なだけあって、20分100円とボッている。少し離れると30分100円のとこもあるってのに。でもそちらに回って駐車できなかったら困るので、ともかくそこに停める。
福岡サンパレスでチケットを引き換えて座席を確保。
しかし開場は6時半なので、それまで時間つぶしのため、ベイサイドプレイスを散策する。
ベイサイドに来るのも久しぶりだなあ。キャナルが出来る前はここまで足を伸ばして買い物することもあったんだが、近場で買い物が出来るとなれば、こんなとこまで遠出することはまずない。すっかりお見限りで、もう1年以上来てなかったんじゃないかな。
波止場には見た目20メートルほどのでっかいクリスマスツリーがもう立てられていて、サンタの人形もあり、ここだけクリスマス気分になっている。
でも港に停まってる船の名前は「きんいん」とか「おとひめ」で、純和風。ここもなんだかみょうちくりんなスポットだよなあ。まだ時間帯が早いのか、客の姿は殆ど見かけないので、ゆっくりと回る。
ここへ来るといつも、私は中央の水槽柱を見ることにしている。水族館って好きなんだよ。多分、動物園の4.7倍好きだ。もしかしたらこれも『うる星やつら2』の影響かもしれないな(^.^)。
でも余りにいつものことなので、しげは「また?」みたいな顔をしている。
ウミガメが好きなので、まず真っ先に泳いでないか目で追う私。
あの、前ビレを横に広げて泳ぐ姿の優雅さ、気高さよ♪ 『ガメラ2』でガメラがそうして飛んでくれたのが、どんなに嬉しかったか。『恐竜図鑑』で古代の巨大ガメ「アーケロン」がそうやって泳いでる絵を見て以来、私はウミガメフリークなのである。
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11月16日(金)
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