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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■風邪、続く。気の利いたタイトルなんて思い浮かばねーや/『トライガン・マキシマム』6巻(内藤泰弘)ほか
 ともかく、ヒューマリットってのは「生身の人間に限りなく近いが通常の人間の数倍の能力(身体的能力や知能指数)を備えてはいる」ということだが、そうなるとサイボーグやバイオロイドとかに近い感じなのか。よくわかんないが、出だしの展開が何となく『ザ・ビッグ・オー』に似てるんで、どう奇矯な行動をしていってくれるか、今後が期待できそうな設定ではある。
 こういう「人間でないものがトンチンカンな行動をとる」ってのは、やっぱりルーツは『王子と乞食」や『ローマの休日』あたりにあると思う。いや別にアン王女を「人間じゃない」と言いたいわけじゃないけど、経験を通してヒトとしてのココロを手に入れるって路線を辿る点では同じだからね。
 ……で、ヒューマリットのリラ、いきなり今話で逆立ちしてパンツを思い切り見せているのであった(^_^;)。


 マンガ、内藤泰弘『トライガン・マキシマム』6巻(少年画報社・520円)。
 わあ、GUNG-HO-GUNS、数が増えてやがる。なんか、霞谷七人衆が八人衆にいつの間にかなっちゃったみたいで、ちょっと話ムリヤリ続けようとしてないかって気はするけれど、一応クライマックス近しって感じはするのでまあいいか。
 「例の事件」のせいで(後書きでちょっとだけほのめかしてるけど)、内藤さんも多分随分参っちゃったと思うのに、それがまたバネになっているらしいのが嬉しい。
 「一度罪を犯した者の罪は、永久に消せないのか」
 「暴力を、殺人を、ヒトはヒトを犠牲にしなければ生きられないってコトを完全に否定するのは不可能なのか」
 現実的に考えれば、答えを出すのは簡単な、けれどあえて別の答えを求めてさ迷うヴァッシュの姿は、今までも随分壮烈だった。壮烈過ぎて、ついに悲しい弱音をヴァッシュは吐いてしまった。
 「もうわかんないんだ。どんな表情すればいいのか」
 ああ、このセリフは結構胸に刺さった。
 先が見えなくなった時って、もうなにがなんだかわかんなくなるんだよなあ。でも、そのセリフを口にした、というコトは、それを乗り越える展開を、キャラクターが、そして作者自身も考えているということでもあるのだ。
 物語はいったん、過去へ遡る。アニメでも描かれた、レムとの交流。
 プラントを受け入れることに偏見を持っていなかったレムに、同じように育てられていながら、ヴァッシュとナイブズはなぜ二つの道に分かれたか。それを語り終えたあとに、本当のクライマックスが訪れるのだろう。
 なんの希望も見出し得ないような設定なんだけど、それでも何かの希望を求めて物語は進んで行く。
 ヘンな雑音に惑わされず、内藤さんには頑張ってもらいたいものだ。


 マンガ、北崎拓『なんてっ探偵アイドル』5巻(小学館・530円)。
 脚本を井上敏樹が書いてるってことで、AIQのぴんでんさんはこんなのまで読んでらっしゃるようだが、すみません、私も読んでます(^_^;)。
 トリコロールの同僚と言うか、アキラの推理のライバルとして登場した新人アイドルの山吹美奈斗、作中に出て来た写真のポーズなんか見てると、釈由美子あたりをモデルにしてるように思うんだが、どうだろうか。
 ストーリーやトリックの方はどうこう言えるほどのレベルではないのだが、犯人のキャラクターが毎回エキセントリックなのはやっばり青少年向けだから「勧善懲悪」でないとってコトなのかな。ドラマとしてはこれ、随分マイナス要因になってると思うんだけど。

10月18日(木)
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