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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■踊る私と寝る私/映画『十兵衛暗殺剣』/『ザッツ・ハリウッド』ほか
 第1話も、リョーマの実力をザコキャラ相手に見せつける展開、主役の顔見世としては、まずはいかにもな滑り出しだったけど、第2話で、その実力が父親譲りの才能とわかって、「おいおい、そこまで定番な設定なのかよ」といささかゲンナリ。
 リョーマが「サムライジュニア」と呼ばれるシーンを見て、しげが「何これ、毎回アダナがつくの?」と言って笑う。実際、そう言いたくなるのもわかるくらい、展開が1話と変わらないのだ。言っちゃなんだが、手抜きだよ。そうでなきゃ、基本的に物語の懐が小さい原作なのかも。出来次第によっては原作も読んでみるかどうか考えていたが、特に読みたくなるほどの魅力は今んとこない。

 『ヒカ碁』の第2話「見ぬかれた急所!!」、女の子に人気(らしい)緒形九段が登場。声は『クレヨンしんちゃんの』ひろしの藤原啓治さんだ。
 「どうもこの声聞くとひろしの顔が浮かんじゃって」と、しげは緒形ファンが聞いたら激怒しそうなことをサラッと言う。抑えた演技で、私はひろしとはまるで違う印象を持ったんだがなあ。
 それより、原作ではあまり感じなかったけど、塔矢アキラの「ヤオイ」的演出が目立ったことのほうが気になったぞ。
 ヒカルを探して、電車のドアをこじ開けて飛び乗ったり、息せき切ってヒカルに追いすがるように呼びとめたり。予告編でも行洋ババと花散る下で見つめあってて、いやもう妖しいのなんの(^_^;)。余りそっちの方のファンに媚びたりはして欲しくないんだけどねえ。


 具合が悪くなったからといって、しげが飯を作ってくれるわけでもないので、仕方なく晩飯はレトルトカレー。賞味期限切れか何かで200円の割引だったので買った激辛カレーだったが、マジで激辛。食べるのに十分以上かかる。
 考えてみたら、風邪ひいてるのに、カレーはちょっと胃に悪かったよな。なにかうどんか何かを買っときゃよかった。
 カレーもイマイチだったが、ご飯が最近、上手く炊けない。
 ホントに何度も何度もといで、水を濾して、それでようやく甘くなる。そうでないとたいてい苦い。
 もしかしたら炊飯器自体の調子が悪くなってきてるのかなあ。結婚前から使ってるやつだから優に15年は経ってるしなあ。さすがに買い替えどきなんだろうか。

 しげが仕事にいった後、熱に浮かされ始めたのか、なかなか寝つけない。そのまま勢いでCSを見続ける。

 CSファミリー劇場『十兵衛暗殺剣』(1964・東映)。
 東映の近衛十四郎による柳生十兵衛シリーズ第9作にして最終作。最初の『柳生武芸帳』は言わずと知れた五味康祐原作なのだけれども、このころになるともう完全に五味原作とは離れていて、「紙屋五平」原作ってことになってる。この人はよく知らないのだが、多分もともとの作家じゃなくて、映画のためのお抱え原作者なんじゃなかろうか。
 ああ、しかし、近衛十四郎の柳生十兵衛と大友柳太朗の幕屋大休との最後の決闘が、史上最高の殺陣シーンとまで言われて世評に高いこの作品、これがやっぱり『柳生武芸帳』の時と同じでシネスコサイズの画面の両端をぶった切ったトリミング版なんだよ!
 見ていても確実にわかる、この映画が面白いのかどうか、テレビじゃ判断のつけようがない。……だって刀が画面外に切れてて見えないんだもの(T_T)。かろうじてカメラがロングに構えた時の二人の間合いで緊張感は伝わってくるものの、肝心の斬り合う場面になるとカメラはどうしても寄っちゃうから、刀のスピードがよくわからなくなるのだ。
 ストーリーが「殺陣を見せる」ということだけに徹していて、ムダな部分が殺ぎ落とされているだけに、部分的にしかそのスゴさが伝わってこないのがなんともモドカシイ。ああ、これは本気で劇場で見たいぞ。けど福岡にはもともと少なかった名画座、今は全滅しちゃってるからなあ。せめてノートリミングのDVD、出してくれないかなあ。


 WOWOW『ザッツ・ハリウッド 秘蔵のフィルム』。

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10月17日(水)
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