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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■祝日には旗を。私は出さんが/『クラダルマ』1・2巻(柴田昌弘)ほか
確か井上さん自身の自殺が、奥さんの看病疲れが原因じゃなかったっけ。新聞にはその辺の事情が一切書かれていないのだけれど、病気の奥さん残して先に逝ってどうするんだろうと思っていたが、こうして、一年と少し経って奥さんが亡くなってみると、もしかして井上さんは、奥さんが来るのをアチラで待ってるつもりででもあったのだろうか、という気がしてくる。
こういうさりげない死の方が、何千人と死んでいく人々よりも心にジンとくるものがあったりするから、人間の心なんていい加減なモノである。
今週の少年ジャンプ、『ヒカルの碁』、完全に「伊角編」になっていて、ヒカルの復活は先送りになっている感じ。
しげが「これから『ヒカ碁』、つまんなくなるかなあ」と心配していたが、その危険性は確かにある。
これまで「ジャンプシステム」に飲み込まれずに来たこと自体、奇跡のようなものなのだ。というか、あまりにも「人気次第」の編集方針が批判されたために、何となく誌面自体が以前より遥かに「緩やかな」雰囲気になっていたのがよい方向に作用していたのかもしれないが。
でもあまり露骨な「引き伸ばし」はしてほしくないのだけれど。
コンビニで、サバのミソ漬け・ハンバーグ・揚げだし豆腐を買って帰るが、しげと分けて食べようと思ったのに、「要らない」と言われる。
おかげで全部食わねばならなかったが、多分これで一日の摂取カロリーをオーバーしたことは間違いない。
じゃあ、食わないで残しておけばいいじゃん、と言われちゃうとグゥの音も出ないのだが、この「残しておく」ってのが性格的にできないのよ。
マンガ、秋月りす『OL進化論』18巻(講談社・540円)。
今でこそ、4コマ誌が乱立して、OLモノで可愛い絵柄なのに不倫も描けばセクハラも描く、なんてのはごくフツーになったのだけれど、そのハシリの一つがこの作品だったのではないか。
モーニングに連載、というところが、いわゆる「4コマ誌」のマンガと一線を画している面があったのかもしれない。
18巻経っても変わらないように見えるこのマンガも、少しずつ様変わりしている。以前は毎回のように書かれていた「社長秘書令子」シリーズは殆どなくなった。
代わりにやたらと書かれているのが「35歳で独身で」シリーズ。似たようなネタの使いまわしなのだが、よっぽど作者が気に入ってるのか、多い時には1回に2、3話書かれることもある。
もうちょっとだけ穿った見方をしてみると、これって、連載開始の10年前に比べて、「結婚しない女性」が圧倒的に増えたという時代の変化を写した結果であるのかも。
……でも、現実に私の周りに限って見渡してみた場合、どっちかっつーと、ポコポコ結婚してヤンママってケースのほうが多いんだが。
こういう4コマ、
マンガ、柴田昌弘『斎女(ときめ)伝説 クラダルマ』1・2巻(少年画報社文庫・620円)
『ブルー・ソネット』のころは結構ハマって読んでいたのだけれど(何しろ企画モノLPまで買ってた)、主要キャラをあまり必然性もなく軽く殺していく作風が何となくイヤになって、柴田さんの作品、しばらく読んでいなかった。
和田慎二と同じで「解説的セリフが不自然」という欠点もあったし。
けれど、文庫になったのを機会に初めて読んでみたのだが、設定やストーリーに破綻は多いけれど、マンガの持つエネルギーというかパワーはやはりたいしたものだと言える。
性のパワーを使い、日本の歴史を影から支えていた「斎女」の一族、それに敵対し、世界を征服しようとするシャクティ教団。
作者自身、「あの宗教団体とは一切関係ございません」と断っているが、偶然とは言え、結構あの事件と似ちゃったのがこの作品の不幸だったのかも。
けれどちゃんとマンガとしての節度は守っていると思う。なんたって、ヒロインの由麻はそういう性のパワーが横溢する中にあって、汚れなき乙女でありえているのだから。
……でもやっぱり、意味なくキャラが死んでいくんだよなあ。
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09月17日(月)
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