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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■地球が静止した夜/『ななか6/17』3巻(八神健)
福岡以外の人は意外に知らない人も多いようだが、この「ホルモン」っての、ブタの臓物の俗称である。本当に「ホルモン」を食ってるわけではない(当たり前だ)。クニュクニュした食感が楽しくて、私の幼稚園のころからの大好物なのだが、しげには不評。
「ゴム食ってるみたい」なんて言われちゃうのだが、ゴムを食ったことがあるのか、おまえ。
この間から気に入っている「とんとろ」を頼んでしげにも食わすが、これもしげには余り美味しくなさそう。
薄切りなのに歯応えがあり、かと言って軟骨ほどには固くない微妙なところが美味いんだがなあ。
もっとも肉の趣味がはっきり分かれているので、いわゆる「肉の取り合い」になるような「死の翼アルバトロス状態」(日本人ならネギ食えネギ!)に陥る危険は、われわれ夫婦にはない。趣味が一致してないほうがいい場合もあるのである。
……しかし、相変わらず私の勘は冴え渡っている。
何となく、今日あたり、夜たらふく食うことになるのではないかって気がして、朝、昼ともに軽くしか食べていなかったのだ。せっかく痩せたこの体重、なんとか維持しておきたいものだ。
飲み物を買いに立ち寄ったコンビニで、「妖怪根付」を発見。
しげもこのシリーズは気に入ったようで、二人で1個ずつ買うと、なんと「天狗」の色違いペア。楽しい偶然ではあるが、これは二人とも「天狗になっている」という暗合かな(^.^) 。
しげ、実は私に内緒で1個買っていて、「青坊主」をゲットしていたようだが、「こんなんかっちょ悪い」と、早速、携帯のストラップを「天狗」に付けかえている。私の携帯には既に「おとろし」が付いているが、そのうち「天狗」も付けてやるかな。
世間的には夫婦で「天狗の根付」を携帯に付けてるってのも変人扱いされるかもしれないが。
帰宅してふと気づくと、しげの布団の枕もとに、飲み残したアップルティーのパックが置いてある。飲みかけなら貰おうかと思った途端、また、勘が働いた。
「おい、しげ。……これいつ飲んだ?」
……しげ、黙ってアップルティーを台所の流しへ。
……ホントに、いつ飲んだんだ!?
さて、もう後悔はありませんね?
いよいよ「あの」ネタでありますよ(^.^)。
でも、いつも私の日記を読み慣れてる方には、全然意外ではないかもね。
時刻は10時を過ぎたころ。
しげはマンガを読んで、のへっと寝転がっている。
テレビをつけて、何気なく「ニュースステーション」に合わせると、いつも顔は見ているが未だに名前を覚えていない女性ニュースキャスターが、沈痛な面持ちでニュースを伝え始めた。
「アメリカ、ニューヨークのマンハッタンにある『世界貿易センタービル』に、“たった今”、飛行機が激突いたしました……」
映像が切り替わる。
リメイク版『キングコング』でお馴染みの(そういう覚え方をするなって)、あの無粋なビルの何10階あたりか、確かに濛々たる煙が舞い上がっている。
……飛行機が突っ込んだ? ということは「事故」ではないな。
どこぞの田舎の民家に突っ込んだのならともかく、あんなどでかいビルに偶然ぶち当たったとはとても考えられない。
狙われたのだ。……って、誰がいったい何の目的で?
そう思った瞬間、“今まさに”2機目の機影が、ツインタワーのもう一方に突っ込んで行くのが見えた。手前のビルに隠れて、その瞬間は見えなかったが、向こうのビルからも爆発したような噴煙が燃え上がる。
キャスターが興奮して、「2機目が激突しました!」と叫ぶ。
もう、間違いない。
これは「攻撃」だ。
その瞬間、日頃『サウスパーク』に毒されている私の頭は、「フセインの仕業か?」なんて思ったりしていた。
私も思わずしげに向かって、「おい、すごいことが起こってるぞ」と声をかけた。
しげ、「何?」と言って、テレビを見るが、状況が判るとまた、マンガに目を落とす。
そのあと、時々刻々とテレビは状況を伝えていくが、しげはいっかな関心を示そうとしない。というか、以後、完全なる無視である。
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09月11日(火)
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