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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■オタクな××話/『こんな料理に男はまいる。』(大竹まこと)ほか
しげの不安神経症も理解出来なくはないのだが、こちらはたいした要求をしているわけではないし(と言うよりほとんどといっていいくらい要求はしていない。手間かけなくていいと言ってるし)、本人に自分の病気を治そうという気があれば(つまり他人を気にするのでなく気遣うようにすれば)、料理は楽しい作業だと思うんだがなあ。
要は人を思いやる喜びをしげが経験したことがないというのが一番の問題なのだろうな。料理のことは、しげの生き方そのものに欠陥がある一例なのである。多分、過去にいろいろトラウマだのPTSDだのがあったのだろうが、もういいトシなんだからいい加減で自分でなんとかしてくれないと私ゃ知らんよ。先に行くのは私の方なんだから。
入院手続きをするために仕事を早引け。
職場から自転車をかっ飛ばしていると、突然「ぷしゅううう」と気の抜けた音と同時に後輪がへしゃげる。わあ、またパンクだ。タイヤを見ると3センチほどの釘がブッスリと刺さっている。どうも釘が巻散らかされてるところを通りすぎたらしい。これはチューブ自体がイカレていそうな気配である。
ウチには四台自転車があるのだが、一台は既にしげがパンクさせて半年も放置したまま、いくら叱っても自転車屋に持っていこうとしていない。さすがに二台もパンクしたままでいるわけにはいかないので、帰宅するなりしげに自転車屋に行こうと誘う。
「行けないよ、お客さんが来るから」
「そんなの聞いてないぞ」
「いちいち言わなきゃならない?」
ちょっとムカッとしたがこれから病院にも行かねばならないのでケンカなどしているヒマはない。
「誰が来るの」
「ハカセ」
「何しに」
「部屋の模様替え」
「はあ?」
しげは夕べも仕事、今晩は飲み会、明日は練習と、寝る時間も余りないはずなのである。それなのに、なぜ今、模様替え?
第一、昼間は私も台本を書かねばならないというのはしげも承知のはずなのだ。側でドスンバタンと片付けされてて台本が書けるか。
「じゃあ、自転車どうするんだよ。明日、日曜だから今日しか修理には出せないぞ」
「夕方出すよ」
「そう言って出さないつもりだろ」
「出すよ!」
嘘をついているのは一目瞭然だが、押し問答をしていては病院に行く時間すらなくなる。あとでみっちり叱ってやろうと思いながら病院へ向かう。
入院先は西新の成人病センター。
予想通り地下鉄駅から近いはずなのに路地裏で道に迷う(^_^;)。
でも大きい割に目立たない建物だったので、見つけにくかったのも仕方ないか。こんな小さなところで設備はちゃんと整っているのか、などと失礼な心配。
着くなり看護婦さんから「入院手続きなら電話でいいのに」と言われてガクっとなる。紹介状まで書いてもらったんだから自分の足で行かねばならんのだろうと、てっきり思い込んでいたのに。
身長、体重、血圧と測られるが、なんだか最近の計測器もハイテクになったもんだね。身長計によっかかっただけで勝手に機械が動いて、身長も体重も測ってくれるのである。
身長171.6センチ、体重……え?
昨日は81.0キロジャストだったぞ。
は、83.4キロって……?
あ、そうか、これは服着たままからだな、それでこんなに多めに……。途端に看護婦さんの無常な声が。
「服の分は予め引いてありますよ」
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あ、いけない。
意識がちょっと飛びました。
今までの検査結果から見ると、病状は私の予想より大分、悪化しているらしい。私としては8月末に入院したかったのだが、8月6日からの入院が決まる。
盆休みは一応帰宅出来るみたいなのだが、どっちにしろ8月はほとんど不自由な生活を強いられることになるみたいだ。
ああ、携帯用のDVDプレイヤー、この際だから買っちまうかな。
でも持ちこみ禁止と言われたら意味ないけど。
ホームページの立ち上げや日記の更新のための準備も七月のうちにしておかないとなあ。
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07月07日(土)
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