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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■疲れてるとかえって饒舌/DVD『アリオン』ほか
 もちろん、人間を縮小化しちゃったら、細胞そのものが小さくなっちゃうわけだから、通常の食料を摂取分解することは不可能になります。したがって飢え死にしますので、みだりにみなさん、小さくならないように(^^)。
 『ストーリーランド』は、どの話取ってみてもほとんどトンデモ話の連続で、ツッコミどころ満載なのだが、今更取り上げるのもなあ、という思いもあるので、あまり日記じゃ触れないようにしていた。
 もし読者の方の中で奇特な『ストラン』ファンの方がいらっしゃいましたら、アツク語り合いませんか?


 マンガ、鬼頭莫宏『なるたる』7巻。
 カバー裏のイメージボードが可愛いっす♪ って、本筋とは関係ないか。
 主役の少女シイナ、今巻から中学生。せいふくキャラになったことで始末の悪いファンがまた増えたことであろう。それは私だ(^^)。
 一般的に物語の主役ってヤツは、読者に感情移入させるために単純明快な性格であることを求められるが、一見素直なシイナもやっぱり今時の中学生らしく、切れやすいお年頃である。
 でもグーはいかんよグーは。主役にはやらせてはいけないことというものがあるのであるが、結構『なるたる』ではシイナ、その辺を逸脱しがちなのだな。
 病んでいるのである。キャラだけでなく、恐らく作者も。
 音楽や遊びについて、「報酬を期待して作られるものは射幸心を煽るだけの無だな存在です」と中学生に言わせる精神というものは多分に他者に対して攻撃的すぎる。「等しい権利がどんな能力の人間にも与えられるのは平等ではありません」という能力主義の考え方、一般的にも堂々と主張してるヤツ多いけど、これ、単なる「選別」じゃないのかねえ? この考えかたから真っ先に排除されるのは病人・老人・女・子供だ。一応、このセリフ吐いてるの、この物語の中じゃ「敵」ってことになってるけど、作者のホンネ、どっちかっつ〜と敵方のほうにありゃしないか?
 自分の心の中のどす黒い部分を見つめた上で物語を構成できるバランス感覚が作者にあるんだったらいいんだけどね。


 マンガ、和月伸宏『GUN BLAZE WEST』1巻。
 なんかね〜、こうもモロにね〜、西部モノの『ONE PIECE』やられるとね〜、ジャンプのお家事情も苦しいんだろな〜って思っちゃうよね〜。
 赤毛のシャンクスにあたるマーカスを「負け犬」にしてるあたりが工夫といえば工夫だろうけど、こいつ、連載が長期化すれば絶対、敵になって再登場してくるよな。逆にこの1巻で潔く死なせとけば、和月さん、ひと皮剥けたってことにもなるんだろうけどね。
 『ワンピース』だって既成作品の換骨奪胎で成り立ってるとこあるから(モロパクリもあるけど)、あまり文句をつけるのも野暮だけど、猪突猛進型の主役にクールなライバル、自信過剰なだけのやられキャラってパターンの繰り返し、描いてる方も飽きが来ないか?
 読んでる方だって、意外性がないと読みつづける気になれんよ。『ワンピース』がまだマシなのは敵キャラがデタラメで予測不可能だからだ。そこまでのキャラ設定、『るろうに』のときもそうだったけど、和月さんにはまだまだ勉強不足で出来ていない。
 1巻手に入れるのに時間がかかっちゃったし、もう2刷になってるから、売れちゃいるんだろうけど、さて、人気が続きますかどうか。


 DVD『アリオン』。
 公開当時は徳間が『風の谷のナウシカ』に続いて贈るファンタジー大作、と言う振れ込みで公開されてたような気がするが、当時も2時間枠に原作マンガ5巻分を全部詰め込むのには無理があるなあ、と感じていたが、改めて見ると、むだなキャラが多過ぎる。
 ギリシャ神話に取材しちゃうとどうしてもキャラが増えすぎちゃうからねえ。あれでも随分刈りこんでるんだろうけど、まず映画にしようと思うなら、ザコキャラはどんどん省いていったほうがよかったよねえ。
 監督の安彦良和が構成を川又千秋に頼んだってのがそもそも失敗だったと思う。まるで整理できてないんだもの。

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07月05日(木)
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