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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■初めての花見/DVD『ブルース・ブラザースBBパック』
 ジョン・モートン演ずるキャブが「なぜ白人の私と犯罪者の白人のあんたが兄弟なんだ!」とエルウッドに怒鳴るシーン、でも黒人のソウルを忘れていたのはキャブのほうなのだ。キャブが自らの魂に目覚めるのは、第一作と同じく、ジェームズ・クリオファス・ブラウン神父の折伏による。J.B.に光を示されて悔い改めない者はいまい(^^)。
 たとえてみるなら、手塚治虫に「キミ、マンガ家になりたまえ」と言われたら、そいつは他の誰から才能ねえぞと言われようと、マンガ家になる道を選ぶであろう。それと同じだ。でも手塚治虫だって、かつてのマンガ壇においては邪道扱いされてきていたのだ。
 ホンモノのソウルはどこにあるのか、そこを見逃すと、1作目も2作目もなんだか素っ頓狂なふざけた映画にしか見えない。
 神が本当にいるなら、聖書の教えが正しいなら、その使徒に犯罪者を選ぶのは当然だろう。キリストがマグダラのマリアを庇ったことをWASPの連中は忘れちゃいないか。
 ……念のために言っとくがベルーシもエイクロイドもランディスもWASPではない。
 それはさておき、2作目だけなぜか日本語吹替が収録されているが、これが最低に近い出来だった。ダン・エイクロイドはまた玄田哲章。好きな人だけど、エイクロイドはミスキャスト。声質もマシンガントークもまるで真似できていない。
 というか、全体的な演出にまるでリズムがないのである。日本の声優はミュージカル映画になると実力のなさを露呈してしまう。
 B.B.キングもJ.B.もチョイ役もみんな茶風林に演じさせるってのは何を考えてるのかなあ。日本人にソウルはないのだろうな。

04月07日(土)
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