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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■哀愁列車/『ちょびっツ』1巻(CLAMP)ほか
 もっとも、3月3日公開とありますが、福岡のキャナルシティでは、多分、公開1週間で午前中のみの上映に切り換えられちゃうでしょうけど。

 帰宅すると珍しく女房が起きている。
 てっきり寝ていて、仕事に出かける直前に起きてくると思ったのに。
 自分とこのホームページを変更したので見てほしいという。なるほど、上のほうにバーを作って、すぐに別のコンテンツに移動できるようにしている。劇団のホームページと同じような形式にしているわけだな。
 実は私も自分のホームページをそのようにしたいと考えていたので、夫婦揃って似たようなデザインを好むものだなあと苦笑。
 でも他のホームページ覗いてみても、このバー形式、一番便利なように思うんだけどな。

 『テアトロ』3月号、如月小春の追悼記事。
 実を言うと、この人の脚本の舞台、まともに見たことがない。お恥ずかしい限りだが、私の「面白いもの探し」アンテナに引っかかってこなかったのだから仕方がないのだ。でもこのアンテナ、昔からちっとも当てにならず、「寺山修司は面白い」と気づき始めたのがやはりその死の直後からだったから、何をか言わんやである。
 特集では「都会の孤独」を描くことが彼女の戯曲の本質だったとある。私より10歳くらい年上の方であったが、多分、共感できるものは多くあったと思う。テレビで旧作が放映されれば見てみたいのだが、劇作家が死んでも映画監督や俳優のように追悼特集って殆どしないものなあ。劇作家の社会的認知度の低さを痛感してしまう。
 今号収録の坂手洋二の戯曲、『ピカドン、キジムナー』、広島と沖縄の戦争観の差異を通して、日本人が戦後培ってきた反戦意識の脆弱さを痛烈に批判していて面白いのだが、これは戯曲としての面白さなのか、題材の面白さなのか区別がつきにくいのが批評しにくい点である。
 「日本人は広島で被爆したのが日本人だけだと思っている」
 その錯覚はなかなか消えまい。なぜなら、そう思いこまないことには、今の日本人は「反戦日本」としての精神的基盤を形成することができなくなっているからだ。実際は「ノー・モア・ヒロシマ」ってスローガンも「リメンバー・パールハーバー」と全く同質の国粋主義的精神の産物に過ぎないってこと、いい加減みんな気がついてもいいように思うんだがな。
 そういった日本人の欺瞞を突いている点が面白いのだが、舞台でこのセリフをどう生の声として演出できるか。これはなかなかに難しいことなのである。

 『キネマ旬報』3月上旬号、漫然と読む。
 気になる記事もいくつかあるが、特筆するほどのことでもない。三谷幸喜、はしゃぎすぎ。『みんなのいえ』いかにも新作のように装っているが、『アパッチ砦の攻防』の初校の改訂版だってこと、わかってんだぞ。
 興行記録で、『ゴジラ×メガギラス』、興行収入が13億円、去年の『ミレニアム』が16億5千万円だから、ゴジラシリーズの最低記録をまた塗り替えちゃったわけである。よく「十億超えたらヒット」という言葉を聞くが、あれは「配給収入」のことであって、興行収入のほぼ半額である。
 ということは今回の配給収入は6億5千万、とてもヒットとは言えない。
 『ゴジメガ』を擁護する意見は結構見られたが、作品自体に力がなかったことを東宝スタッフは認めるべきではないか。
 次作の監督は金子修介という噂もあるが、あまり期待しすぎない方がいいように思うのである。頭が固くプライドだけが高い東宝スタッフが、外様大名の金子さんを優遇するようには思えぬからだ。
 『ゴジミレ』や『ゴジメガ』がなんぼかマシな出来になったのは『ガメラ』スタッフも多く参加してくれたおかげだと思うんだけどねえ。 

 CLAMP『ちょびっツ』1巻、ついにクランプもエロマンガに参入(^o^)。
 しかしロリコン男のツボを見事に突いてるよなあ。私ゃ女性の一群がこれを描いてる、描けてるって事実が結構怖い。自分たちの「武器」がなんであるかしっかり知ってて、男たちを弄ぶ術がわかってるってことだもんなあ。

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02月23日(金)
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