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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■2001年元旦スペシャル
 女房、再び頭に来て返事を書きこむ。
 この一連の書きこみ、劇団メンバーの反応を見るのが第一目的であった。だからプライバシーに関わる部分があるにもかかわらず、日記による公開を私も止めなかったのである。ただし、本当にヤバイ部分は女房は巧妙に隠している。読解力がある人間ならばそれに気付き、女房がどれだけお兄ちゃん(仮名)に愛情深いかは気づく仕組みになっていたのだ。
 案の定、あれを「ヒドイ」と感じるメンバーは殆どいなかった。気づかぬはお兄ちゃん本人ばかりである。あまりバカが続くと私も動かざるをえないし、このへんでいい加減自覚してほしいもんだが。

 女房がお兄ちゃんについての日記の書きこみの件で、みんなの反応が気になるようなので、年始の挨拶の意味もあって、よしひと嬢に電話。
 さすがに大人だけあって、「しげさんがやってなければ私がやってますよ」との反応。女房もホッとする。実際女房は、みんなから総スカンを食らう事も覚悟の上だったのだ。
 人と人との係わり合いはおママゴトではない。傷つく覚悟なくして対話はなり立たない。もちろん、これは喧嘩をしたがってるわけでもない。「人を傷つけるな」とか「迷惑をかけるな」とかいうタテマエだけの自己中心主義から抜け出せということだ。
 ……てなことを話していたら、よしひと嬢、「私も昔、藤原さんから随分傷つけられましたから」。覚えがないので「どういうこと?」と聞くと、「○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○って言ったんですよ」
 ひ、ひええええええ!
 そ、それこそとてもここには書けない。私は人非人である。ゲスである。ゴクツブシである。それこそ劇団の全メンバーから吊るし上げを食らっても仕方がない。汝自身を知れとは私がまず自覚せねばならぬことであった。

 夜、年始に鈴邑、愛上夫妻、鈴邑君の妹さん、ふなちゃんを連れて来る。本来鈴邑君夫妻は今回の芝居のオリジナルキャストであったが、ふなちゃん誕生のため、配役が変更されていた。最近の日記を見て、自分たちが抜けたあとのことがやにわに心配になったらしい。
 日記には書かなかった裏事情も含めて話をした末のみんなのヒトコト。
 「……兄ちゃんは……しょうがないねえ」
 しょうがないんだよ。
 ふなちゃん、生後三ヶ月と少しだというのに、もう半年の重さだとか。人見知りせず、何か珍しい物を見るとじっと見つめている。「百鬼夜行」のフィギュアをじっと見つめる様子は将来のオタクを予見させるかのようだ。でも夫妻は娘をオタクにゃしたがるまいな(^_^;)。
 鈴邑君、なんとゴジラシリーズを今まで1本も見たことがないというので、『ゴジラ2000』を早送りしながら見せる。部分的には興味を覚えたようだが、ラストのゴジラ対タコにはやはりガクっと来る。「殴り合う擬音がゴム」って、その通りだもんなあ。
 鈴邑君、以前、鴻上尚史の演劇セミナーに行っていたときの話をしてくれる。鴻上さんに「演出とはなんですか?」と聞いたときの答え。
 「待つことです」
 誰しも考える事は同じ(^_^;)。

01月01日(月)
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