ID:104863
G*R
by K・カヲル
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■CM-Soul Candy [3]
 その途端、反射的に七緒が前に飛び出してその説明図を取り上げて机に伏せる。
「あんた、なんてもの考えてんのっ!!」
「……」
 ネムが説明しようと口を開けると、七緒がその口を押さえる。
「いい! 説明しなくていいから! 他のアイディアもあるんでしょ! それ説明して!」
 最初の一枚を手の中で丁寧に折り畳むと懐にしまいこみ、眉をひそめたまま七緒は定位置に戻る。ネムは首を傾げていたが、改めて伏せられていた次の説明図を持ち上げた。
「……『人体模型』の『もっくん』です」
 全員、何の反応も示さない。七緒がぴくりと片眉を上げた。
「特徴は」
「もうそれもいいから、次」
 促されて、ネムはまた小首を傾げて、仕方なさそうに「骸骨」「アルフレッド」と書かれた紙を取り出した。



「……よ、ようやく十個のアイディアが…………」
 数時間の討議終了後、七緒はぐったりと机に上体を伏せた。
「じゃあ、あとこれを足して十一個だね! これで決定!」
 やちるが意気揚々と出した紙には「うさぎ」「チャッピー」とあり、達者なうさぎのイラストが描かれている。それを見上げて、七緒はがっくりと項垂れた。
「どうして最初にそれを出してくれないんですか、会長……」
 そしたら九個考えればよかっただけだったのに、と疲れ切った声で七緒が呟く。やちるは七緒を振り返ると、へらっと笑った。その笑みを見て、同じく疲れ切ってだらしなく頬杖をついていた乱菊が苦笑した。
「やちる、あんた、どうしてもそれを通すつもりで、最後までとっておいたんでしょう」
「策士だな」
 砕蜂が感心したように頷いた。勇音とネムは無言でぼんやりとしている。
 やちるは皆の前で一人だけ元気に笑っている。
「ほら、次はこれの宣伝を考えなきゃだよー」
 その言葉に、全員が首を横に振った。七緒が何も言わずに、黒板に『次回までの宿題』と書き始める。






 はい、後回しにしすぎて、書いたときの苦労をすっかり忘れていますよ。これが『女性死神協会』シリーズに繋がっていくキッカケでした。書いていて楽しかったのですが、理事の面々が考えるアイディアについては難しかったです。キャンディー全てを書くことは無理だったので、これくらいになりました。

02月13日(水)
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