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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」


愛しのトムちん、観て参りました。日頃、長い映画が大嫌いを公言しているワタクシですが、トムちんと一緒なら怖くない(笑)。164分が、全編ほぼ超がつく山場ばっかりという作品で、安定のクオリティでした。監督は近年トムの盟友とも呼べる、クリストファー・マッカリー。

IMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)。今回チームのルーサー(ヴィング・レイムス)とベンジー(サイモン・ペッグ)、イルサ(レベッカ・ファーガソン)と共に望む仕事は、ある2本の鍵を探し出す事。その鍵に、人類の未来が託されているのです。CIA、武器商人のホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)、そしてイーサンの過去を知るガブリエル(イーサイ・モラレス)などが鍵の争奪戦に加わり、複雑化していきます。そして片方の鍵を持つグレース(ヘイリー・アトウェル)は、イーサンたちと組むのでしょうか?

冒頭のシーンで、ロシアの潜水艦が出て来たので、懐かしの米ソ冷戦時代を思い出しました。本作の鍵を握る背景が描かれます。今回手に入れたいのは、「それ」と呼ばれますが、AIで合っているのか?人の心を読み取り、自在に誘導したりするらしい。そんなの悪人の手に渡っては一大事なわけで。

今回目新しいのは、MIFに入る前のイーサンの回想が出てきます。私は勝手にチームのみんなは、CIAの選りすぐりだと思い込んでいましたが、それなら「死して屍拾うもの無し」の世界に飛び込むのは、ちと解せません。NOとは言えない背景があったと、匂わせています。

このシリーズ、アクションの合間合間にぶっこんで来るのが、愛と友情です。今回決死の場面で、ベンジーにも言わせちゃってる。なんかもぉ、ここまで繰り返されると、胸が熱くなるのね(私だけ?)。でも今回もイーサンは、また・・・(ネタバレにより秘す)。

ストーリー的には、今回も特別なものはありません。というか、鍵の往きつ戻りが、あんな格段のハイテク能力と身体能力に恵まれたチームが、簡単に鍵を盗まれちゃうのか、イーサン愛しのイルサと、どこの馬の骨とも判らんグレースとを、同等の扱うのか、???でした。特にグレースなんか、何度も裏切られてんのに。そしてガブリエルの手下、パリス(ポム・クレメンティエフ)との、情けの掛け合いとという、スパイと刺客にあるまじき様子まである(笑)。

まぁそんな謎やツッコミはは、壮大な手に汗握るアクションの連続の前に、お前さん、野暮よのう、とかき消されてしまいます(←このシリーズの正しい観方)。そうよ、監督とトムが、一途に愚直に一生懸命、こんなにワクワク面白いシーンばっかり作っているのに、そんな小さな事に拘ってはいかんのだよ、うんうん。

グレースを演じているアトウェルですが、私は女優としても、イルサのキャラとしても、レベッカがシリーズで出色だと思っているので、今回のヒロイン抜擢はどうかな?と、多少危惧していました。画像だけだと美人でもないし。でも勝ち気で甘さのない、でもクールでもない所が、とても良かった。華やかさが薄い反面、親しみやすさが魅力でした。これはグレースの背景を得てのキャラ作りだと思います。アクションのキレもよく、歴代のヒロインに全く引けは取りません。


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07月31日(月)
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