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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「デッド・プール」

マット・デイモンが、GG賞の時のインタビューで、「『オデッセイ』はコメディなんですか?」と聞かれて、「ミュージカルだよ」と答えたと読み、さすがマット、ジョークも気が利いているわと思いました。でも作品を観たら、あながちジョークでもなかったな(笑)。この作品でも、主人公デッド・プールが、「この作品はラブストーリーだ」と言います。またまた〜と、作品中人を食ったジョーク連発だったので、これもそう受け取りましたが、観終わってみれば、ラブストーリーでした(笑)。予告編観て、期待していましたが、予想通り楽しかったです。監督はティム・ミラー。
かつて特殊部隊の傭兵として活躍していたウェイド(ライアン・レイノルズ)。今は引退して、悪人を懲らしめて小銭を稼ぐ事を生業としています。娼婦のヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)とは、客としての出会いからすぐに意気投合。愛を深めた二人は、もうすぐ結婚と言う時に、ウェイドの癌が発覚。余命わずかと診断されます。絶望するウェイドに前に、ある男が現れ、秘密の治験に誘われます。ヴァネッサのために意を決したウェイドですが、そこは人間をミュータントに変身させて、奴隷として売買する組織でした。超人的な力を身に付け不死身になった代わりに、顔を含む全身にケロイドが残ったウェイド。こんな顔では、愛するヴァネッサの元に戻れません。復讐の鬼と化したウェイドは名前をデッド・プールと変え、自分をこのような体にしたフランシス(エド・スクライン)と組織を追います。
正直言うと、アメコミヒーロー物はあんまり好きじゃないです。何かみんな同じに感じる(笑)。観ている間はそれなりなんだけど、大がかりなアクションも大差ないし、観た後、やっぱり他のにすれば良かったと思うので、最近はほとんどスルーです。でも何十回観たろうこの作品の予告編は、大変面白かった。冒頭ふざけまくるオープニングに流れた曲に、あれ?聞き覚えが?しかしサビの部分の「Just call me angel of the morning, angel〜♪」を聞いて、あっ、昔好きでよく聞いていた(でも忘れていた)ジュース・ニュートンの「夜明けの天使」だ!と思いだし、美しい歌声に確信的に会わない画面に、もう釘づけ(笑)。私の気分は盛り上がりっぱなしのまま、最後まで突っ走りました。
とにかくデッド・プールのキャラが最高。下品でお喋りで毒舌家。ウェイドの頃からデッド・プールになっても、くだらない事を、のべつ幕なし喋っている(笑)。しかし裏表なく正直者で、ヴァネッサを心の底から愛しています。映画の小ネタが、セリフにあちこちバラまいてあるですが、それもブラックな楽屋落ち的セリフが満載。ネットで面白い言い回し読んでいるような感じで、映画好きは、ウハウハする事請け合いです。私はリーアム・ニーソン主演の某シリーズ物の事を、「何回も誘拐されて、親もアホだよな」と言う台詞に、爆笑しました。確かに(笑)。
アクションはそんなに期待していなかったので、及第点って感じで満足しています。それより、そんな手に汗握る様な場面でも、デッドがふざけ倒す余裕っぷりが、とっても素敵(笑)。お茶目なポージングも、いちいちツボでした。
結構壮大な仕掛けで火薬やカーアクション使っていますが、元を辿れば私怨の復讐と顔を元に戻したいばっかりの私利私欲のみで、人を殺しまくるわけで、真っ当なヒーローには程遠いのね。そのため、「X-MEN」チームより、コロッサスが新人のネガソニック(ブリアナ・ヒルデブランド)を引き連れて、デッドに、ヒーロー道を教えてに、教育的指導にやってくる。コロッサスって、いい人なのよね、紳士だし(笑)。発火少女のネガソニックも、怒れるゴスッ子ぶりがティーンエイジャーらしく、いい仕事するのも非常に良い!
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06月05日(日)
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