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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ダーク・シャドウ」



全然面白くありませんでした。

昨日は土曜日出勤で五時まで仕事、帰宅してちゃちゃっと家事と夕食を済ませてから、久々のレイトで観てきました。バートン×ジョニデはファンも多く、ちょっと場末の我が布施ラインシネマも、レイトがまずまずの入り。その期待を裏切っちゃいかんでしょ?一晩寝たら、腹立ってきちゃったわ。多少ネタバレあり、罵詈雑言です。監督はティム・バートン。

200年余の眠りから覚めたヴァンパイアのバーナバス(ジョニー・デップ)。かつては栄華を誇っていたコリンズ家の当主でしたが、魔女アンジェリーク(エヴァ・グリーン)を振ったため怒りをかい、ヴァンパイアの変身させられていたのでした。時は1972年となり、我が家へたどり着くも、コリンズ家は没落寸前。現在はエリザベス(ミシェル・ファイファー)が実質の当主です。バーナバスは、コリンズ家を復活すべく画策しますが、アンジェリークが妨害に出ます。

何もかもが中途半端。振ったと書きましたが、そんな生優しいもんじゃなく、バーナバスは当時下女として仕えていたアンジェリークを弄んだあげく、捨てちゃったんですね。セクシーダイナマイトなアンジェリークはただのセフレで、愛を捧げるのは清純なおぼこ娘ジョゼット(ベラ・ヒースコート)ときたもんだ。男にゃ有りがちな事ですが、これじゃ終生苦しめとヴァンパイアに変身させられても、文句は言えんわ。ここでまずバーナバスに同情出来ず。

で、200年眠っていたのだから、カルチャーギャップで抱腹絶倒・・・かと思いきや、何ヶ所がクスクスする場面があるのみです。当時の雰囲気もそれなりには再現出来ていますが、それが筋に絡むわけでもなし。何故に1972年?それがわからん。予告編ではもっとユーモアのあるゴシックホラーで、ファミリー向けみたいなノリでしょ?それが、いくつかのセリフや思わせぶりなショットなど、お子様方にどう説明しろと?、と言う場面が続出。売り方大間違いです。唯一私が洋楽を聴き始めた頃の曲が色々スクリーンから聞けたのが収穫でした。

アンジェリークはバーナバスが眠っていた200年の間、姿を変えながら仕事に勤しみ、今じゃ大実業家で街を牛耳っています。それは坊主憎けりゃ袈裟まで憎いコリンズ家を、徹底的に痛めつけるため。でもこれって愛情の裏返しですよ。「最初の100年はあなたが憎くて仕方なかった。でも今はアナタに傍に居て欲しいの」と、魔女さんらしい泣かせるセリフを言いながら、バーナバスを誘惑するアンジェリークに、ワタクシ物凄く納得。

で、バーナバスは冷たい素振りを見せながら、結局二人はベッドイン。ケッ!この結ばれ方が見どころだと何かで読みましたが、ただただ破壊的なだけで、見どころなんて一つもありません。その後もアンジェリークは何度も和解を申し出るのですが、尽く袖にするバーナバス。もうこの時点で私も怒り心頭。一途に愛する女心を弄んだお前が悪いんやんけ、泣いて謝れ!

バーナバスにも袖にする理由があって、愛しいジョゼットにクリソツの家庭教師がコリンズ家に滞在中なわけ。もちろん気になる。しかしこのヴィクトリア(ベラ・ヒースコート二役)なる女性、こちらは偽名で、本名は別。ヴィクトリアは、コリンズ家にやってくる途中、偶然思いついた名前で、先に履歴書を送ったコリンズ家には、本名が記載されていたはずですよね?これどう説明するの?そのまま雇うって、エリザベスさんはアホですか?その他にも、「父は何より家族が大事だと言っていた」と言うバーナバスですが、エリザベスの弟ロジャー(ジョニー・リー・ミラー、関係ないけど、アンジェリーナ・ジョリーの最初の旦那さんね)とその息子デイビットの間を裂いちゃうし。本当に家族が一番大事なら、このダメ親父に立ち直ってもらうべきでは?


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05月20日(日)
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