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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「AVP2 エイリアンズVS プレデター」
皆さま、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。



新春一作目の感想文ですが、観たのは大晦日。ず〜と大掃除や正月の準備に忙しくて映画は全然観られなかった年末でした。その甲斐あって、昨年は早めに準備万端。前日のテレビCMでこの作品を知った夫が、「面白そうやな」と独り言を言うのをキャッチした私、目をギンギンにして「ほな、明日観にいこか?」というと、チビも「友達行けへんかもしれへんから、俺も行くわ」ということで、親子三人で大晦日に鑑賞と相成りました。素晴らしいシチュエーションじゃございませんか。大晦日に主婦が映画なんて、そんなデカダンスな状況も、夫と子供連れなら怖くない。人様には夫と息子に連れられた、いたいけな主婦と見えたことでしょう。率先して私が男二人を連れ歩いているとは、お釈迦様でもご存じあるまい(古!)。あぁ、だがしかし!

前作で死闘を繰り広げたエイリアンとプレデター。一体のプレデターに侵食したエイリアンから、新たな生命体・プレデリアンが誕生、プレデターたちを、次々惨殺していきます。このことを知ったプレデターたちは、エイリアンたちを駆逐すべく、能力のアップしたプレデターを地球へ送り込みます。田舎街に住む人間たちは、この凄惨な戦いに巻き込まれてしまいます。

自爆・火爆・水爆!
まさか・・・、まさか・・・。ギャオギャオギャオ!と、意味不明に叫びたくなるほど、しょうもないです。エンドクレジットが出た瞬間、「!!!これで終わりかい???」と、三人で同時に叫んだほど。思えば幾度となく観た予告編、あれは最高に上手い作りでした。私はてっきり、「ジェイソンVSフレディ」くらいはまともと、すっかり信じ込んでおりました。予告編の方が10倍は面白いです。

もうなんつーかね、こう言う作品で深いドラマ性なんか、観客は求めないと思うんですよ。求める人は、こう言う作品は無視するはずです。陰険な「ビバヒル」みたいな高校生の三角関係や、ムショ帰りの兄、久し振りに帰宅した子持ちの女性軍人など、それぞれの憂鬱を思わせぶりに前ふりしていますが、全く内容と関係ありません。憂鬱になったりする割には、全然葛藤がないので、片手落ちも甚だしいです。

何の為に時間割くわけ?(怒)。町を見守る保安官がリーダーとなるのかと思いきや、ただの凡人に終わり、何故この人がこんなに使えるねん?と疑問が残りまくりの人が結局リーダー格に。しかも何であんなに銃の扱いが上手く、頭もクレバーな訳?あんたの前歴と全然そぐわへんがな。

おかしいおかしいと思いながら観ていましたが、まあええまあええ、きっと後半のバトルで面白くなるんやわ、絶対そうよと信じていましたが、それも完全に沈没。プレデターが知的生命体であるのはわかりますし、無手勝流のエイリアンの破壊力もわかりますが、そんなものは、シリーズを観ていたら先刻ご承知のはず。手に汗握るはずのバトルの様子は、前作の焼き直し以下の体たらくで、全く見応えがないのです。

だいたい田舎街に起こった出来事だというのが、中途半端なん違うん?NYとかLAとか大都市でこの惨事を描けば、もっとスケールアップして、ハチャメチャなバトルの様子を描けたんじゃないですかね?エイリアンが妊婦に侵食し、臨月のお腹を食い破るシーンなんかも、ただシチュエーションの一つとして、描いてみました程度。妊娠出産は身体的にはグロテスクなもんですから、もっと生理的な怖さを煽れるはずです。それが力不足で出来ないのなら、こんなシーンは不適切です。

こういう始末の付け方しかないわなぁという、終結でした。ラストシーンは、次も作る気満々のご様子。どこまで堕ちるか楽しみです。


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01月01日(火)
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