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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ナンバー23」
えーと、11月30日に観ています。何故こんなに感想が遅れたかというと、十数年ぶりに、映画館で寝てしまったのです。映画館で寝たのは、昨日が22歳の誕生日の次男にせがまれて、息子が小学生の時「爆走兄弟レッツ&ゴー!」というミニ四駆アニメを観て以来。あの時もよく寝ましたが、今回も約90分ちょいの作品で、30分ほど寝てしまいました。あぁ気持ち良かった、って、あかんやろ!

実はその日限りのラインシネマのチケットを、だいぶ前にオークションで落札していたのですね。本当は「てれすこ」を観ようと取って置いたのですが、映画が不発につき上映時間が変更になり、朝と夜しかなくなりました。現在うちの末っ子は中三で、クラブも引退となり、小学生のお子達並に早く帰宅するのですね。受験生の母たるもの、息子にだけ勉強せい!とは言ってはいかんのですよ。母も大好きな映画を我慢しなくちゃ。だから息子が学校へ行っている間に観るのです(結局観るんかい)。先月は実力テストに進路相談、期末テストと、時間のやりくりが非常に厳しく(もちろん私の)、チケットもこうして残ってしまったわけだよ。

その日は仕事が長引き、第一候補の「クローズ」が間に合わずパス。それでラインシネマのカウンター前で最後まで悩み、一番観たくなかったこの作品をチョイス。いやその日ね、息子が塾の日でね、6時には晩ご飯を食べさせなくてはいけないので、「ミッドナイト・イーグル」にすると、終わるのが4時半でね、それからスーパー行ってご飯作ってって、時間が押せ押せでしんどいでしょう?なので家に早く帰りたいという理由で1時10分からのこの作品にしました。それなら観んかったらええがな、という声がしそうですが、そこが哀しい映画好きの性。チケットをどぶに捨てるような真似、残った白ご飯を、ゴミ箱に捨てるようなもんじゃございませんか?、私には出来ません。バチが当たるというもんです。

という感じで、思いっきり消化試合のような気分での鑑賞でした。しかし何で観たくない映画観るかなぁ。自分でもわかりません。

動物管理局に勤めるウォルター(ジム・キャリー)。美しい妻のアガサ(バージニア・マドセン)と一人息子に恵まれ、平穏な日々を送っています。ある日ウォルターの誕生日に見つけた一冊の小説の内容が、あまりに自分の生活と酷似していることに疑念を抱きます。その小説は「ナンバー23」というタイトルで、ウォルターの生活も「23」という数字が充満しているのを発見します。以来ウォルターは、誰かに監視されているという感覚を抱きます。

と、疑念を抱く様子までは観ておったのですね。コメディではない作品のジム・キャリーは、いつもなかなか繊細な感受性を漂わすハンサムで、私は気に入っています。が、この作品ではお友達の一人もいないと妻に言われ、しかし大人しい風でもない、ただのネクラと言う感じで、非常につまらん男にしか観えませんでした。主役に魅力がないので、消化試合でまず先制点を取られた気分に。

それから肝心の「23」にまつわる数々のことなんですが、これがこじつけ以外のなんでもなくて、発見の度に「おぉ!なんてこったい!」と言う感じで、キャリーは大層なリアクションなんですが、観ているこっちは「それが何か?」という気分に。この辺からつまらん、つまらん、つまらん、つまらん、つまらん、と、不満が充満する中、気を失ってしまいました。

再び目覚めた時は、キャリーは墓場でした。そこからの展開は何があったんや?くらいの気持ちにはさせました。しかし!「ナンバー23」の小説にまつわるオチが、あまりにもすごい。こういうこんな無茶なことしといて、オチはどーする?系の作品は、数年前ではデ・パルマ節炸裂の「ファム・ファタール」の夢オチ、二年くらい前では、ひたすらジョニデ様のカッコ良さを愛でられた「シークレット・ウィンド」の多重人格など多々ありますが、今回ハリウッドは新たな鉱脈を発見!てな訳はなく、思いきり脱力のオチでした。


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12月11日(火)
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