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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「レーシング・ストライプス」(吹替え版)
金曜日に試写会で観てきました。末っ子は塾なのでどうしようかと思っていましたが、中1への境目で当日は休みだと言うので無事いっしょに鑑賞。「ちゃんと塾からの手紙に書いてあったやんか。」と言われましたが、「あぁ〜、そうそう、そうやったね〜。」とごまかしましたが、そんなん読んでません。三番目ともなると親の気も緩みっぱなし。あきませんねぇ・・・。
試写会は夕食時に始まることが多く、開演前はみんなパンやお握りを頬張り、とてもにぎやかです。この作品はファミリー向けの吹替え版と言うこともあり、手作りのお稲荷さんを子供さんに食べさせている方もいました。こういう風景は、私が小さい頃よく見かけた映画館の風景で、ちょっぴり昔を思い出して私は好きです。

嵐の晩、サーカス小屋から置き去りのされてしまったシマウマを農場主のノーランが見つけ、自分の家に連れて帰ります。娘のチャニングに大層気に入られたシマウマは、ストライプスと名づけられ、そのままノーランの所で飼われることに。農場に飼われている他の動物達、ポニーのタッカー、やぎのフラニーたちに優しくしてもらいながら成長したストライプスは、やがてサラブレットのような競走馬に憧れます。

ご存知「ベイブ」のスタッフが再び贈る動物ファミリー作品です。二匹目のドジョウと言われているように、テーマは牧羊犬に憧れていた小豚が、初志貫徹して牧羊豚になる「ベイブ」といっしょ。今回はシマウマがサラブレッドたちに混じり競走馬になります。どんな生まれや境遇であっても、自分の成りたいものには、一生懸命努力すれば成れると言うお話です。現実はなかなか難しい話ですが(と言うか、こんなケースはありえない)、子供達にはやはり未来に希望を持って欲しいし、大人のドヨ〜ンとする曇った心にも光明が射そうというものです。

「ベイブ」同様、トレーニングを受けた動物達の「演技」と、CGを組み合わせた喋りや表情はとても自然で、観ていてニコニコしてしまいます。広大なケンタッキーの自然の中、伸びかな風景とよく合っていました。レースシーンは「シービスケット」が中央競馬なら、こちらは地方競馬でしょうか?少々規模は小さいですが、やはり馬が走る爽快感が良く出ていて、見応えがあります。

人間側は父親にブルース・グリーンウッド。悪役の彼を観る事が多いのですが、私は割りとお気に入りの人でなかなかハンサムです。今回はジョッキーだった妻が落馬で亡くなり、その痛手から立ち直れない元名調教師役で、一人娘を愛する良き父親、動物達にはボスと呼ばれ慕われる温厚で誠実な役柄です。競馬場のいじわるな女主人・ダルリンプルは、ぜ〜ったい彼に惚れていたはず。うん絶対そう。貧乏そうなのに気品があって、以前より好きになりました。彼は善良な人の方が似合うと思います。(思いっきり肩入れ)

チャニング役のヘイデン・パネッティーアはまん丸笑顔が最高に可愛い!父親思いで元気ハツラツ、動物好きで優しいチャニングそのままです。動物主体のこの作品でストライプスに負けない愛らしさです。母を亡くした理由のため父に反対され、大好きなジョッキーになれない彼女ですが、ストライプス同様ひたむきな気持ちを訴え、父と娘が手を取り合って母の死を乗り越える様に私はグッと来ました。

ただ気になったのは、イマイチ吹替えが字幕版と比べると作品にマッチしていなかったかなと感じられます。ストライプスは字幕版はティーンに人気のフランキー・ムニッズ。吹替え版は田中麗奈。彼女の吹替えが悪いと言うのではなく、ストライプスは人間で言うと思春期の少年で、女性の彼女が吹替えると小さい子供のように感じるのです。ポニーのタッカーはダスティン・ホフマン。吹替えは三宅裕次。この役は力量はあるのに持って生まれた素養にはばまれ、人生の悲哀も感じる役で動物側では重要です。それが上手く表現出来ているとは思えませんでした。ペリカンのグースにオセロの松島尚美。早口で横山やすしのようなしゃべくりは男性の方がよく、コメディリリーフの役は、少々荷が重かったかも。天然さが魅力の彼女には合っていませんでした。


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03月06日(日)
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