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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「17歳のカルテ」
土曜日担当の男性の先生に、「先生、人格って遺伝するんですか?」と聞くと「いや、環境やで」とお返事いただきました。そこが他の精神疾患とは違うところみたい(人格は病気ではない)。「うちの母親は人格だったんですよ。何で私はならなかったんですかねぇ」「それはケイケイさん、旦那さんが良かったんちゃう?」といたずらっぽく言われ、二人で大笑いしました。

「ダウンタウン」「この世の果て」など、スイートな名曲も、彼女たちの複雑な気持ちを表現するのに役立っていました。女の子の一断面を切り取った青春ものとしても、精神疾患を扱った作品として観ても、秀逸な作品だと思います。統合失調症は比較的若く発症するので、これはもう大丈夫でしょうが、これからは老年期妄想症とか、老人性うつ病が待っている(笑)。精神疾患は、生きている間は口を開けて待っているかのようです。そう思うと、著者ケイスンの「精神病院に入るのは簡単」と言う言葉は、実に重い意味を放つ気がしませんか?

08月09日(金)
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