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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「愛、アムール」
ラスト、呆けたように独りマンションに佇むエヴァ。応接間の椅子に座ると、段々と顔の表情が和らいでいきます。両親の辛さは、彼女は想像するだけです。真実まではわからない。それで良いと親は思っているはず。この家での想い出と共に、愛を受け取って欲しいと願っているはずです。ずっと夫婦だけ追い続けながら、最後は子供を思いやる親の心まで映すなんてと、また涙でした。この作品はハネケの両親がモデルとなっているとか。監督が如何に両親を敬愛していたか、悔恨と共にとても伝わってきます。
何を感じ何を思うかは、自由。とにかくたくさんの人に観て欲しい作品です。私には生涯の一本になる作品。
03月14日(木)
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