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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ある愛の風景」
その才能が高く評価されているビア監督ですが、なるほどすごい力量でした。厳しい辛い内容の中、情に流されることもなく、的確にそしてきめ細やかな描写の連続で、観客にも「もしあなたなら?」と、常に登場人物一人一人の立場になって感じられるよう、そして理解出来るよう作ってありました。知的で冷静ではあるけれど冷徹ではなく、厳しいけれど辛辣ではなく、全編暖かい愛が流れていました。女性監督と言うと、情感豊かな母性か、ヌメヌメした所謂子宮感覚的な感受性が持ち味の人が浮かびますが、そのどれでもないけれど、正に女性が描いた夫婦や家族の愛、そして反戦の映画であると、まざまざ感じています。来週「アフター・ウェディング」を観るのが、今からすごく楽しみです。
01月04日(金)
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