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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「愛の流刑地」
いい年をして愛に狂うも性に狂うも、それはその人の責任において全然構わないと思います。むしろ、人生の老いらくにそんなことがあれば、それは一つの幸せでしょう。しかし一度人の親となったら、その子が成人するまで、親としての自分を一番に考えなければいけないんじゃないでしょうか?それをこの二人は全く責任感がありません。バーのママが語る過去の修羅場の話は、これこそ不倫の代償として受けなければならない罰のはず。本来なら、冬香は家を出て菊治の元に行き、子供達とは一切会わない、会えない状況に自分を追い込み、甘美な肉欲と身を切られるような辛さとを両方味わうべきだと思います。そこで彼女が何を感じ何を取捨選択するのか?女の不可思議な性を描くなら、そういう内容だと思います。が、これは性の伝道師淳一さまの原作ですから、情事の最中死ぬのが肝心なんでしょうね。
劇場はレディースデーでもないのに、超満員でした。これが至高の愛だと受け入れられたら、私は哀しいなぁ。
01月16日(火)
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