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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「正体」
原作は未読ですが、ラストは原作と違うなと感じます。監督は希望に満ちた、エンディングにしたかったのでしょう。最後のシーンに出て来た又貫は、いつもの黒では無く、ライトグレーのスーツ。警察を辞めたのかと想像しました。職を辞さなければ、話せない事があったのだと思います。他者の人生を救う事は、警察を辞める事より重いと、彼が思ったのだとしたら、又貫の人生もまた、誇れるものになると思います。
とにかく横浜流星が素晴らしい!お芝居は若手の中でも上手いと思っていましたが、俳優人生の集大成のような、様々な顔の慶一を演じ分けています。きっと彼の代表作になると思います。又貫と会話した時の慶一は、清廉で美しかった。これが本当の鏑木慶一なのだと思います。
冤罪で死刑囚になる事は、本当に稀だと思います。でも無実の事で罪に問われることは、少ない確率でもあるでしょう。その時、自分を信じ、大事な人を信じられるようでありたいと、切に思った作品です。
12月08日(日)
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