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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「花嫁はどこへ?」
ディーパクとはぐれた数日間で、改めて自分を見つめ直したプール。お礼のつもりで店を手伝ったりお菓子を作ったのは、対価でお金が得られるのを知りました。ディーパクの兄嫁の絵心の使い方も上手い。「マダム・イン・ニューヨーク」で、主人公のシャシの姪が「叔母さんはラドゥ(家庭料理)を作るだけに生まれたんじゃないわ。他にもっと価値がある」と伝えた事を思い出しました。伝統的な家庭観に、プールはこれから新風を吹き込むことでしょう。ジャヤは新しい女性像を開拓していくのでしょうね。紆余曲折を経て、ディーパクたちがジャヤに協力したのは、正しい道だと、皆が思ったからだと思います。

ラストにやっと再会したプールとディーパク。抱擁の力強さに、思わずこちらが泣きました。うんうん、良き夫婦になりますよ。

コメディタッチで、インド女性を取り巻く問題点を点在させながら、ハラハラさせ、考えさせながら、一つ一つ解決していくうちに、これはまだまだ日本やその他の国でも、当て嵌まる事だなと思いました。女性は決して男性や家の植民地では無いと、心ある老若男女に向けた秀作でした。

10月22日(火)
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