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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「悪は存在しない」
高橋や黛の葛藤も、巧の羽交い絞めも、悪意はないでしょう。社長もコロナ禍で従業員の給料を守らねばならず、補助金を目当てにするのは、理由がある。コンサルも営業テクニックとしては黒ではない。「悪は存在しない」のタイトルは、一見悪に見える方にも、情状酌量のB面がありますよ、との意味でしょうか?
でも私は悪意や悪は世の中に蔓延っていると思っているので、これくらいはでは、騙されないぞ(笑)。「水」が重要なモチーフですが、水は低きに流れ、下流に汚れが溜まるの事実も比喩も、もう私の年齢なら、ありきたり過ぎて、それなりに実践して生きているのでね、あんまり響かなかったなぁ。
キャッチコピーの「これは君の話になる」は、私の解釈では、なりませんでした。罵詈雑言ではありませんが、お金払って、素人くさい芝居を見せられるのは、私は嫌いです。私的に美しいと思う風景もなく、概念も観念も人生に根付いている事を、思わせぶりに描いた作品で、好きな作品ではありませんでした。
05月19日(日)
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