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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「茶飲友達」
私は血は水よりも濃しも違和感がありますが、疑似家族にも違和感がある。どうして「絆の強い他人」では、ダメなんだろう?血は汚いけれど、険悪の中であっても、一瞬で負を払拭してしまう力があります。他人にそれを求めては、いけない。血族であれ他人であれ、「家族」とは、努力と責任と覚悟で築くものだと思います。マナは実母からの逃避先が、「茶飲友達」と言う家族でした。マナには、責任と覚悟があったでしょうが、他の人は、誰一人覚悟はなかったのでしょう。ある人が、「自分の孤独を、他人で埋めるな!」と、マナを叱責します。一番孤独だったのは、マナだったんだな。
ラスト、マナを訪ねた人は、誰だったのか?どん底のマナの救世主として、この上なき人でした。家族とは、愛情と同義語で語られる事が多いはず。そこに辿り着くまでに、たゆまぬ努力が必要なのだと、改めて感じさせてくれた秀作です。家族は、決して寂しさの逃避先では、ありません。
03月24日(金)
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