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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」
忘れちゃならないのが、旦那さんたち。妻たちの活躍の陰に夫ありなんて、嬉しいじゃないですか。それも「貴方に感謝している」風のセリフもなく、極普通に妻を支えていました。妻の、夫の手柄は、二人のもの。これからの世の中は、そうでなくては。私が好きだったシーンは、夜中子供が泣いた時、ジョディの夫が「僕が行くよ」と言うと、ジョディは「私が行くわ」。その直後「二人で行こう」となるシーン。夫婦は、こうでなければ。
ゾーイ・カザンは初めてちゃんと観ました。ビリングはキャリーが一番ですが、実質はゾーイの方が描き込まれています。熱演したくなるところを、ぐっと抑えて、優しい母の顔、被害者に寄り添い信頼を得る優秀な記者の顔とを、真摯に演じていて、心に深く残ります。
彼女たちの上司にパトリシア・クラークソン。二人に比べ、私生活は全く出てこないので、独身なのでしょう。一昔前は、女性がキャリを積むためには、幸せな家庭は諦めなくてはいけなかったのだとの、表現だと思いました。ラストの男女混合のチーム一体で、記事を送信するシーンは、それまでストレス満載だったため、物凄いカタルシスでした。そうよ、世の中はこのチームのように、心ある男性もいっぱいです。より良き世界を作るためには、男女共に手を携えなければ。何故かオスカーにはガン無視ですが、秀作ですので、ご覧ください。
01月23日(月)
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