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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「スワンソング」
女性は担当の美容師さんとは、長い年月付き合いを重ねると、客以上親友未満の間柄になるものです。私も子育ての時は、一分一秒でも時間を短縮したくて、回転の早い大型の美容院へ通っていました。いつも担当が違うと言う事は、いつでも一見さんと変わらない。子供も手を離れたので、変わろうかと思っている時に、知人が自分のお店を開くと言う。以来彼女のお店に通い、もう15年弱くらいでしょうか?腕も人柄も信頼しているので、日常のあれこれ、仕事や家庭の善き話も愚痴も、聞いて貰っています。

綺麗になって、癒されて。なので私はリタの気持ちがすごく解る。パットと確執を残したまま、あの世に行きたくなかったのですね。

スワンソングとは、アーティストの最後の作品、と言う意味だそう。人生の有終の美は、きっとパットとリタと、お互いがチョイスしたものでしょう。二人の心を、真に繋いだであろうリタの孫が、パットの靴に微笑んだラストも、湿っぽくなく、とっても素敵。素敵な人生賛歌でした。


実はワタクシ、地味にウドのファンです。あれは遠い遠い昔、「悪魔のはらわた」公開当時、スチール写真を見て、まぁなんて素敵な人なんでしょ!と、ときめいたのが最初。当時中学生でしたが、耽美的と言う言葉の意味は解っていなかったと思いますが、この美貌が比類なきものだとは、感じたんでしょうね。偉いぞ、当時の私(笑)。




面影は…あるよね!その後、美貌を生かす道より怪優道まっしぐらのウド、きっと主役としては、これが「スワンソング」だろうなぁ。ウド・キアー無くしては、この味わい深さは、出せなかったと思います。

09月19日(月)
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