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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ウェストサイド・ストーリー」
音楽のレナード・バーンスタインは、本来はクラシック畑の人。それがダンサブルな曲、愛を歌い上げるポピュラーソングなど、通俗的で、そして色褪せない永遠の名曲を作っている事に、今回目を見張りました。音楽を志すならクラシック、ダンスならバレエ、作家なら古典と、志すなら先ずは先達に学べと、聞いた事があります。文化や世相は、まさに温故知新と言うわけですね。
知っているラストですが、痛みの後に再生と和解が描かれていることに、改めて感銘を受けました。
蛇足ですが、今回少しだけ私的に苦言が(笑)。最初ベルナルド登場シーンで、へっ!はっ?何かの間違いでは?と目がパチクリ。すみません、私には元作はジョージ・チャキリスの映画で、イメージが違い過ぎました。はっきり言うと、もっとハンサムが良かった(言ってしまった)。途中で馴染んでは来ましたが、モレノが出るなら、チャキリスも一瞬でいいから、出て欲しかったなぁ。アルバレスには何の罪もなく、好演していたのに申し訳ない。
レイチェルは画像で観ると、イマイチかと思っていましたが、動き出す彼女は、花が綻んだように愛らしく、とても良かった。エルゴードは無難に演じていたと思います。イマイチ好きじゃないので、冷たくてごめんよ。アニータのデボーズは歌良し踊り良し気風良しで、私的に満点!私はこの作品で、アニータが一番好きなので、嬉しかったです。モレノのように立派になってね。
他はジェッツの面々が、私が子供の頃テレビで観てた、日活の不良に出で立ちから雰囲気までそっくりだったので、びっくり。丁度同じ時代で、若いもんは万国共通の鬱屈さを抱えていたのかと感じました。勘違いかな?
と、今こそリメイクする意義も意味もある作品だと、自信を持ってお勧めします。鑑賞後、グズグズ感想を書くのが遅れているうちに、戦争が始まってしまいました。反戦の意を込めて、この作品がオスカーに選ばれれば、嬉しく思います。
03月01日(火)
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