ID:10442
ケイケイの映画日記
by ケイケイ
[927245hit]
■「きのう何食べた?」
大阪は何年か前、ゲイカップルに里親の許可が降りたと読みました。私はとても素晴らしい事だと思いました。お父さんが二人でも、お母さんが二人でも、子供にとって誰よりも自分を慈しむ存在は、尊いものです。私は「足るを知る」事は、人生で重要な事だと思っています。でもその「足る」範囲の中、精一杯あれこれチャレンジすることは、もっと大切だと思う。ゲイカップルが借り腹して産んで貰うより、実親と縁の薄かった子と縁を紡ぐ方が、私は執着のない、開放的な愛を、子供に注げるように思います。
ひょんな事からシロさんと買い物友達として知り合った主婦の佳代子さん(田中美佐子)。シロさんがゲイと知った時、とてもニュートラルに受け入れます。何かのアンケートで、同性愛に違和感がないと答えたのは、50代の主婦が多かったそうで、はたと思い当たったのが数々のコミック。小日向さんが航君の事を「ジルベールのよう」と言った時、おぉ!と、心の中でどよめいた50女は多いはずです。少女期にBLコミックの金字塔、「風と木の唄」や「ポーの一族」を、一度は手にしたはず。自分を鑑みても、ゲイを受け入れる土壌が、乙女時代に形成されているのでしょう。してみれば、昨今LGBT教育が小中学校で開始されているのは、朗報です。
劇場版が初見の人は、男くさい、男の中の男的なイメージの内野聖陽に、びっくりするんじゃないかしら?体をくねらせ、「いや〜ん!」と照れる様子も愛らしく、中年男が麗しい乙女に見えるこの錯覚(笑)。素直で繊細、そして陽気な、人柄抜群のケンジを本当に自然に体現しています。私はケンジ目当てでこの作品を観ていると言っても過言ではありません(きっぱり)。彼を観ていると、心が洗われて、明日も頑張ろう!と、元気が湧いてきます。せっかく映画になったんだし、是非賞レースにも参戦して欲しいな。
ドラマファンにはお馴染みのメンバー勢揃いだったのも、嬉しい限り。初見の人は、出来ればウィキ等で、相関図やキャラなど頭に入れてから観ると、よりよく理解できると思います。最後に、シロさんの料理ですが、あれを男二人暮らしで二万円で本当にやりくりできるのか?月二万円の家庭で、ハーゲンダッツは買えんぞ(きっぱり)。やっぱりレシピ本買うかなぁ。すっかり手の内に嵌って、幸せでござる。
11月12日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る