ID:10442
ケイケイの映画日記
by ケイケイ
[927298hit]
■「宮本から君へ」
今となっては面白い記憶ですが、しかし何なのこの原作者夫婦?(笑)。私の想い出のツボばっかり突いてくるなー。年代は近いみたいで、この古い世界感は、昔を思い出す人も多いかも。
それでも柄本時生演じる同僚が、恋人のいる宮本に、「専用便所が出来ていいな」と言うのな。何なんだこの台詞!必要なのか?原作にあっても、削除すりゃいいだろうが!と、腹立たしい。この作品合わないわーと、半分捨てていました。
そして冒頭に繫がる事件が。イングランドに勝って、現在日本中ラグビーで湧いているのに、こんなクズ、カス、下衆な、ラガーマン出して良いの?悩みながらでも、よくこれで二人は別れなかったと思う。この重すぎる展開を救ったのが、暑苦しい語り口でした。
あの巨漢に無手勝流で臨むなんて、バカ過ぎる宮本。そこに男としてのプライドや、靖子への詫びや愛を感じて、フリーズしていた私の頭も心も溶けていきました。ラストの大立ち回りは痛快でした。あの手の輩は、あの制裁が一番いいのよ。法律で決めて欲しいくらいだわ。よくやった、宮本!
池松くんは、原作大好きなんだそう。意外でした。怒鳴ってばっかりで、竹中直人が憑依したのかと思いました(笑)。私はもごもご喋る彼が好きなんですが、まぁ新境地と言う事で。優ちゃんも怒鳴りまくり怒りまくり。怒った顔がますます白石加代子に似てました(笑)。靖子のキャラは、正直苦手。お腹の子供の父親がどちらか分からないなど、だらしない女は嫌いです。私のような女を引き受けるには、元彼から金を借りるのも受け入れろなんて、どこのメンヘラ?祐二のキャラは面白い。靖子を挟んで、宮本にエールを送り、シンパシーを感じているのがわかる。クズなりに悪い人ではないのよね。
うちの息子たちも、これくらい熱量もてる相手と結婚すれば幸せだなと、最後にはそう思いました。原作では熱量どおり、6男4女の家庭を築いたのだとか。見ていて体力を消耗するので、先に御飯食べてから、見て下さい。
09月29日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る