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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ROMA」
学会だ研究だ、国を変えるなど大言壮語を言うけれど、実態はろくでなしの不実の父親たちに対して、子供のために強くあれと、変貌しようとする母たち。画面は静かに父親を断罪し、母たちに敬意を表している。それをしっかり子供たちが受け止めているのが、画像の構図だと私は強く感じました。

母とクレオの尊さを、キュアロンは残しておきたかったのだと感じました。ハリウッドで成功した彼でも、この美しく力強い、でも地味なお話には、ハリウッドはお金を出してくれなかったんでしょうね。私はネットやテレビでは集中力が持続せず、映画館でなければ、ここまでこの作品を味わう事は出来なかったと思います。劇場公開してくれたイオンには感謝です。

03月17日(日)
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