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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ロング、ロングバケーション」
一見まだ大丈夫そうに見えたエラは、実は癌の末期状態だと観客にわかります。そして、最初に何をしていかた解らなかったーンが、蘇るのです。この終活は、エラは最初から考えていたのですね。このラストは、多分賛否両論になるでしょう。これは監督の意見なのかと、最初は思いました。でも今は違います。エラの立場なら、私も多分そうしたい。でも実際は、勇気がなくて出来ないはず。このラストは、人生の長きを二人で歩んだ、夫婦たちの「夢」を、ジョンとエラに託したんだと思います。あの幸福感に満ちた様子は、夢を叶えてくれたからだと、思うのです。

連れ合いで、家族で、自分の子供たちの親で、笑って泣いてケンカして、男と女でもある二人。私の15年先を行くジョンとエラは、まるで私たち夫婦だと思いました。認知症の夫と末期癌の妻が、あなたは幸せなのよと、私に教え、老いの道行きに
勇気を与えてくれたのです。

しかしそれにつけても、老後を自由にしようと思うと、お金が必要だわね。健康なうちは、しっかり働かなきゃと、心が引き締まりました。ジョンとエラに感謝です。熟年の皆様に向けて、手放しの絶賛です。

01月29日(月)
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