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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「デッド・プール」
アメコミの原作は、結構ダークな実社会を反映させたものが多いですが、この作品でも、ウェイドもヴァネッサも、虐待や超貧乏の家庭育ちを匂わせ、現在の底辺の状態の原因を匂わせています。盲目のヘロイン中毒の黒人老婆の登場や、ウェイドが治験に誘われたのも、彼が底辺の人間で、いなくなっても誰も騒がないであろうと言う理由から、目を付けられました。この辺はしっかり受け取りましたが、「俺ちゃん(デッド)は、どうでもいいんだよ〜ん」と笑い飛ばしてくれるかしら?

私が感激したのは、ウェイドが失踪したあと、ヴァネッサがまた娼婦に戻らず、ショーパブ(エッチな店だけど)のウェイトレスをしていた事。体を売るのは、やっぱり褒められた事ではありません。彼女がウェイドを心から愛していたから、もう娼婦には戻れなかったんですね。やっぱり誰かを愛するのは、人生の巻き返しに役立つんですねぇ。

多彩な役柄を器用にこなすレイノルズですが、いつまでも若々しく、好感の持てるイメージがチャームポイントの彼。この作品でも、無難にこなしています。しかしあんないい体しているとは、知らなかった。何でセクシーな男NO・1なんだろうと???と不思議でしたが、納得しました(笑)。若造だと思っていたのに、もう40歳なんですねぇ。ハリウッド大作(かな?)に主役張って、これで「ブレイク・ライブリーの夫」と言われなくなるのを祈ります。

私が一番ハラハラしたのは、化け物のような容姿になったウェイドを、ヴァネッサが受け入れられるか?と言うシーンでした。一途な男の純情を見せるウェイドの気持ちをしっかり受け止めていたので、どんな危機一髪のシーンよりドキドキしました。だから、ラブストーリーなの。毒舌や皮肉であれこれひっくり返していたから、先が読めなかったのよ(笑)。今思えば、これもこのシーンを惑わすためだったのかも?

とにかくホント、面白かった!ヒーロー物は、やっぱりキャラですな。続編作らないってエンディングで言ってたけど、絶対作るよね(笑)。次も絶対観ます!

では、映画に全然似つかわしくない、「夜明けの天使」をどうぞ。

06月05日(日)
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