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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ダーク・シャドウ」
その他ヴィクトリアは、「デイビットはあなたの話ばかりするの」と言いますが、バーナバスがデイビットを可愛がるシーンって、ありましたっけ?エリザベスは「コリンズ家で一番立派だった人」とバーナバスを評しますが、そんな説明シーンなかったし、業績どころか家名に泥を塗った男じゃございませんか?屋敷は確かに広大そうで、天井も高い。しかし200も部屋があるし、隠し部屋を探すのが楽しかった(バーナバスさん談)の割には、隠し部屋、二つくらいしか映りません。広大そうなだけで、見せたかに工夫がないわ。ラスト「あの人」が狼〇〇だったなんて、そんな唐突に見せられてもなぁ。そんなとってつけたような事、要りません。
「こんなヴァンパイア、観たことない」がコピーで使われているけど、私は善良で人間の生き血は吸わないんだと予想していましたが、これがとんでもない。大量殺人鬼ではございませんか?過去は人間だったわけで、それについて普通葛藤があっても良さそうなもんでしょ?全くナッシング!「トワイライト」のエドワードは、ベジタリアンの吸血鬼やねんぞ。「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」のブラピも、それで葛藤してたやんか。あかんやろ、バーナバス!とにかく自分勝手で、我がさえ良きゃいい男なんですよ。キャラに全く魅力がないです。
その他、サングラスをすれば日光も大丈夫って、ただ歩いているだけ。誰もツッコまないので、意味なしやん。それと嫁・ヘレナは、またあんな変な役柄って、夫としてどうよ?私が嫁なら夫の愛を疑うわ。使いたかったら、奇をてらわない役をふってあげて頂戴な。折角良い女優なのになぁ。
かように筋だけ立てておいて、後は全くフォローなしの行き当たりばったりの雑な脚本で、観ていて絶望的な気分になりました。私はダメな作品もありますが、積極的にバートンは好きな監督です。でも今回は私的に最低でした。オタク監督バートンの、切なさや物悲しさを感じる心優しさが好きだったのですが、家庭を持ちお金持ちにもなった彼に、もうそれは望めないのかな?

そんな中、唯一気を吐いていたのが、エヴァ・グリーン。嬉々として敵役を演じて、見事な弾けっぷりです。ブロンドもお似合いですね。普段は脱ぎっぷりも良い人ですが、今回は露出多めながら、脱ぎはなし。それでもとってもセクシーで魅力的でした。ちょっと「永遠に美しく・・・」を連想させる役柄ですが、当時ストリープやゴルディ・ホーンが既に大御所だった事を思えば、まだ発展途上で美しく儚げなヒロイン役が多いエヴァに取ったら、この役は冒険。でもしっかり観客を虜にしたと思います。
その他、ちょいクラシックな設定は相変わらずファイファーにはお似合いで、貫禄の女主人ぶりで良かったし、赤丸急上昇のクロエ・グレース・モレッツも花を添えています。今回は役柄に恵まれてなかったのが残念。特別出演のクリストファー・リーも、老いて変わらずダンディでした。アリス・クーパーも出てたけど、私はファンじゃなかったから可も無く不可も無くです。
ふぅ〜、書いた書いた。漏れはないかな?あっ、ジョニデ?どんなアホな作品でも、いつでもマックス素敵な彼ですが、今回は全くフツー。ジョニデである必要全くなしです。「ツーリスト」は未見なので、次回はぼちぼち素顔のジョニデさんが観たいもんです。以上!
05月20日(日)
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