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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「おとなのけんか」
冒頭とラストの対比、ハムスターの可愛い顔に思わずニヤリ。「子供の喧嘩に口出しするな」は、これまた万国共通なんだねぇ。暴力は確かにいけないけど、殴られても我慢するのは如何なものか?うちは自分から手を出してはダメと教えてましたが、一発殴られたら、三発殴り返せと教えてきました。暴力の連鎖だ!なんて、言わないように。
子供時代は次男がヘタレで、一発殴られて、親の教えを守り殴り返したら、返り討ちにあって、鼻血が大量に出て大騒ぎで小学校から連絡を受けた私。相手の子もびっくりして、泣きながら「ごめんなさい」と言うのですよ。それ以上何を望もうか、「かまへんかまへん、男同士や、これくらいあるわ」で、事を収めようとしたのに、ぶち壊したのは相手の母親。叔母なる人を連れてきて、二人で「あんたが悪い!」と、担任の先生を責めるではありませんか。指導が悪いから、こんなことをしでかしたんやと言うわけ。私には一瞥もせず謝りもなし。あまりの事に「ちょっとおかしいん違います?」と口を挟んだ私に対して、「あんたかって、うちの子みたいな仕打ちを受けたら、謝る気なんか無くすわ!」と、常識のないことを言うので、その時はワタクシも相手の母親と喧嘩致しました、ハイ。
順調にヘタレ街道を歩む次男は、中学の時は体はでかいのに、ぐじぐじ嫌がらせ受けてね。ナンシーの言うところの「言葉の暴力」ってヤツ?相手は小さいと聞いたので、一発殴って怪我させたら、この作品のようにうちの子が悪くなる。一計を案じたワタクシ、「今度何か言ってきたら、机と椅子、いっぱいひっくり返してゴリラみたいに暴れておいで。相手に手ぇ出したらあかんで。それで先生に怒られたら、お母さん、いつでも学校に行ったるから」とミッションを下しました。次男がミッション決行後、相手は青くなってそれ以降嫌がらせは止まり、先生の知るところでもなかったようです。お陰様で次男はその後も順調に縦も横も成長、現在185cm、人相悪くロングコートを着たら、まるでフランク・シナトラの用心棒のようで、今では誰も手出ししません。ハイハイ。
三男が小学校の時は、「うちの息子がオタクの息子に、砂場で砂かけられました」、と抗議されたことがあります。ワタクシ一応「常識のある親」なので、謝りましたが、本音は「あんたのとこの息子も、砂かけ返せば済むことやんけ」と思ったのは内緒。男子の親が、いちいちそんな事で電話してくんな!と、喉元まで出ましたが、引っ込めました。寸での所でナンシーになるところだったわい。ハイハイハイ。
家庭持ちなら覚えのある、子供や夫婦の問題を、クレバーで超下世話で、ユーモアたっぷりに見せてくれます。しかしイーストウッドといい、ポランスキーといい、身にまとった老いを、円熟と言う名に変身させるんですから、すごいなぁ。
03月09日(金)
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