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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「リアル・スティール」
出演者はダコタ・ゴヨ君が出色。向っ気は強いのだけど、ませたところのない素直なマックスをとても好演。父親と打ち解けたいのだけれど出来ないもどかしさも、上手く表現出来ていました。ATOMと一緒にダンスする入場シーンもクールで良かったし、これはもう一度観たいくらい。敵に塩を送るシーンの血管切れそうな絶叫も良かったなぁ。とにかく私は大好きになりました。オスカーの助演男優賞にノミネートされないかしら?
ヒュー・ジャックマンも素敵な上腕筋と胸板が生かされた役で、薄汚くなりがちな役どころを、綺麗にまとめていたと思います。もう一人好きだったのが、エヴァンジェリー・りりー。二人を見守る女性の役ですが、温かみがあり、健康的なセクシーさのある女性で、包容力のある優しさが素敵でした。控えめな存在感で、作品を支えていたと思います。
封切りは早めでしたが、お正月映画です。ファミリー映画として出色の出来なので、吹き替え版も用意して欲しかったな。そしたら小学校の低学年の子も観られるのに。マックスはきっとこれから、どんな境遇でも、チャーリーを父親として認めてくれるでしょう。いつの時代にだってダメな親はいるもんです。そういう親を持つと一生恨みたくなる。でも親を許すのは親のためじゃない、自分のためなの。自分の苦しさから解放されるためです。父と息子の二人の笑顔のラストに、そんなことを考えていました。
12月23日(金)
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